【コラム】子沢山が実は老後の一番のリスク回避なのかもしれない

年金がそのうち二人で一人を支えることになるという話があります。
そこで年金として払われるお金は主に生活費になるでしょう。それ以外のお金は別途必要になります。

でも、老人になれば、いつかは寝たきりになったりします。寝たきりになれば、介護が必要になります。癌で1年もしないうちに亡くなったりする方が実は介護という意味では楽だったりするわけです。

で、老人を二人で一人面倒見るということは、介護しないといけない老人を二人で一人抱え込むということでもあります。

年金はお金の問題だから、最悪消費税とか何とかで無理矢理徴収すれば何とかならないこともない。しかし、介護の労働力ばかりはそういうわけにもいかない。

移民が無理なら、海外から人を短期で調達するという方法が考えられる。
で、それって、どれくらいお金がかかるか簡単に考えてみると、

まず、日本語学校を現地に作って、日本語を教える。人を一杯集めるためには、授業料無料にするのが一番効果的、そこで必要なのは教師の人件費だろう。それを一人当たり10万くらいと考える。1年間の行き帰りの渡航費を余裕を見て10万とする。さらに、1年間日本で働く場合の給与を生活保護と同じ14万とする。本当は社会保障費とかも別途必要になるけど、それも14万に入れるとする。さらにシステムの上前を10%と低めに設定して、一人の外人介護士に1年間で必要なお金は205万円くらい。これを一人で雇おうとすると、月17万必要になる。ちなみに日本人のおばちゃんを派遣を介して雇った場合、泊まり込みの24時間サービスで月30万くらいでやっていたので、まぁ、妥当な金額だろう。

一応、介護保険というものがあるけれど、月17万は結構きつい。そこで、病院や介護のしっかりした老人ホームに入るとする。だいたい一人で5−6人を面倒見るとすると、必要な金額は月に3−4万まで圧縮出来る。年金がどれだけ支給されるかにも寄るが、今の厚生年金や共済年金の金額なら何とかなる数字。ところが、二人で一人を支える頃には年金は破綻しているので、その金額も無理な可能性がある。

そこで、子沢山ですよ。

仮に自分にお金がなくても、子供が沢山いれば、月に1万、2万くらいなら出してくれる可能性もあるし、中には凄くお金持ちになる子もいるかもしれない。また、時間と場所が取れて介護をしてくれる子もいるかもしれない。子供が多ければ多いほど、子供に面倒をみて貰える確率は上がる。もちろん、そういう子供に育てるにはそれなりに愛情と親として鏡になるような態度を取らないといけない。一番効果的なのは自分の親の面倒を見ることだ。そんな親の背中を見て育った子供はきっとまた自分の親の面倒を見てくれるに違いない。

老後が心配と言うけれど、そういう意味で一番のリスク回避は子供を沢山作ることだ。
教育費がかかるといっても、今は奨学金制度が充実しているし、勉強するかどうかは正直その子供次第だ。家にお金がないならないなりにそれぞれ自活する方法を見出していくし、ぐれたり、遊び回る余裕もなくなる。何よりお金が無いからこそ、DQNな親でなければ家族を大事にする子供に育つだろう。

なのに現実は、結婚しない。子供を作らない若者ばかりとなってしまった。
子供を持つ身としては、これ以上幸せなことってないと思うけどね。
不思議――っ。

そういう意味で、まだ日本が経済大国だった頃の老人って、一番お得な人生だったよね。
そういうターンになるには、日本が戦後並みの貧乏になって、sex以外娯楽がないくらいにならないと無理なんだろうけど、中途半端にインフラがあるからそれも無理なんでしょう。

ということは、とりあえず、ちゃんとした家庭を作って子供を沢山作ることが一番の勝ち組かも。


嫁10人子供1人か、嫁1人子供10人、どちらか選べるとしたら、あなたならどちらを選びますかw