【コラム】今後の日本のシナリオ

釣り師の記事の反復になってしまうかもしれないけど、なるほどと思えたので今後の日本のシナリオを書いてみる。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51636751.html
ハイパーインフレやデフォルト(新円移行)って、自覚も他覚もされていないけれど世界一豊かな国で起こるとはどうにもイメージしにくかった。あるとしたら、バブル崩壊のように国債暴落だけど、それもなんかなさそう。小沢氏がばらまきで破綻を促進させるというシナリオも彼が元々嫌われているので、ブレーキ役の人が立ち上がってそれも抑えられるような気がする。

そこで、釣り師の記事ですよ。相変わらず飛ばしすぎだけど話のネタの着眼点は素晴らしい。

ポイントは
若者は選挙に行かない
これからどんどん老人が増える
老人は退職した時点で既得利権者じゃなくなる
政治家は選挙に行く有権者にばらまきたい

年金って、凄い額なんだよね。公務員やトップの企業を辞めた人って十分すぎるほどの貯金と退職金を貰っているんだけど、それに輪をかけて年金も貰っている。場合によっては生活保護の倍くらいの金額が毎月給付されている。

でも、その人達がこれから一番の有権者としてどんどん増えていく。

すると、元々戦時中や戦後直後に育っているのでかなり倹約家な彼らはインフレなんて勘弁してくれと感じているはずで、ここが結局、みんなの党が伸びきれない理由になるんだろう。

消費税増税についても同様。

じゃあ、どうなるのかと考えると、彼らが取れる行動はやっぱり投票だけなんですよ。

そこで彼らが選ぶのは消費税を上げない政党であり、インフレを歌わない政党になる。
とはいえ、数年後には日本の尻に火がつきます。そうなると、年金が削られたり、そもそも日本自体がやばくなる。そこで、削れるものはまず削ってくれ。但し、年金はできるだけ残してねという政党が選ばれる。

今のところ、そんな政党はいないけれど、一番可能性があるのは橋下政権だろう。彼がしてきたことは、無駄の削減、公務員の人員整理給与削減である。

年金を出来るだけ残すというのも一緒のばらまきなんだけど、そこは社会不安を減らすという名目で出来るだけ残し、消費税の微増、公務員の給与削減、天下りの退職金カット、年金維持のための法人税減税(グロバリぜーションに打ち勝つためではないのがみそ)になりそう。

非正規社員の悪い待遇、年功序列制(但し、高齢者の給与は削減)はたぶん残るんだろう。
この点が釣り師と若干意見が違うところ。
世界一の自由市場経済なんて形成されず、若者は今以上に息苦しい社会になりそう。
ちきりんはインドや中国に若者が働きに出ると言うけれど、日本の若者にそんな度胸無いでしょ。今でも、アメリカへの留学が減っているのに…

その代わり、今でも少し兆候はあるけれど、若い人のIT起業が少しずつ増えていくはず。
オレオレ詐欺も犯罪というだけである意味そういう起業の一つだからね。

そうなると、消費税が10%程度に抑えられている間は、円高要素がずっと残るので、一時的に円安になることはあってもやっぱり、円高傾向は残るんじゃないだろうか。