正論を述べれば述べるほど、相手が怒る理由

みなさんも、似たようなことを経験したことはないでしょうか?


自分は正しいことや筋の通ったことを言っているはずなのに、何故か相手が怒り出すということを。
そして、相手が誤解していると思って自己の正当性をさらに主張すればするほど、相手がますます怒り出すことを。


いわゆるアンチの行動も似たような行動様式ですよね。
有名な方のアンチなmentionを辿って、アンチ本人のツイートをみて何度がっくりしたことでしょう。



何故なら、怒る理由は自分が間違っていると(無意識に)自覚するからです。



よって、端から見ていてどちらが正しいか迷った場合、怒っている方が大抵間違っています。


しかし、これだけだと、例外というか、適用出来ないのではないかと思われる事例をいくつも思いつけるでしょう。
典型的な例を二つ挙げます。


例1) 東電と原発周囲の住民

例2) 犯人と殺された人の家族


後者が怒っているわけですが、怒っている方が正しいと考えるのが普通ですよね。


でも、違うんですよ。


いや、悪いのは東電であり、犯人なんですよ。その事実に変わりはありません。


でも、怒っている本当の理由は違うんです。


1)の場合、自分たちのふるさとを原発に頼らないといけないくらい寂れさせてしまったことに対する罪悪感でしょう。


成功している都市というのは、地元が好きで好きで、そこで成功したい、地域に貢献したいというチャレンジの積み重ね、および成功の積み重ねの結果に過ぎないのです。
誰かがしてくれるだろう、補助金に頼って、このままでよいと何もしなかったところはどんどん寂れていきます。
発展している都市の多くに大きな祭りがあるのもこれと深く関係しています。郷土を愛し、1人1人が町の発展に少しでも貢献しようとしている都市が徐々に大きくなるのです。別に福島を始め、原発がある地域の郷土愛が無いと言っているわけではないですよ。郷土愛を受けて、何をするか、何を興すかです。これには地域に脈々と流れる考え方や生活様式も影響していますから、善し悪しの問題ではありません。しかし、それでも、もっとやるべきことがあったんじゃないのかと後ろ向きなヒトが怒るのです。


逆にそれがわかっている前向きな人達にはそんな暇はありません。


原発に頼るにしろ、頼らないにしろ、これからどうやって福島を立て直していこうかと考え続けているはずです。東電に対して怒ったところで何も生まれないからです。


2)に関しても、同様です。
犯人は憎いですよ。でも、怒るのは、殺された家族を守れるように自分に何か出来たんじゃないのか、自分はやるべきこと、やった方が良かったことをしなかったんじゃないのかという罪悪感があるから怒るのです。



また、罵倒されて、売られた喧嘩は買わねばならぬと、怒り出す人がいます。
こうなると、一見どちらが正しいかわかりません。


この場合、二つの論点があると考えるべきです。
最初の議論では、罵倒したヒトが完敗していて、そこで本来の議論とは関係のない相手の人格攻撃をしたという場合がほとんどでしょう。そして、その人格攻撃の内容が正しかった場合、相手が怒り出すのです。倫理的に言うべきでないことも多々あるでしょう。しかし、その言った内容自体は正しかったから怒ったのです。



もし、相手が怒り出したら、自分の正当性は認められたという証ですから、それ以上自己主張する必要も、相手がちゃんと理解しているかどうかを確認する必要もありません。別の話、もしくは相手が主張したいことに話題を変えてあげましょう。



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【コラム】人が怒る理由 - AMOKNの日記

Google+ ゲット!!

おかげさまでGoogle+に入れました。
まだ、サークルに誰も入れていない状態ですが、実際に触ってみてわかった点をいくつか。


まず、基本的にFACEBOOKというより、twitterですね。これは前回の予想通り。


そのため、Buzzの設定をそのまま取り込んでいますし、Buzzの書き込みもGoogle+上で見られるようになっています。Waveはガン無視されてますorz


というのは、waveも同じGmailアカウントなのにプロフィール写真が反映されていないからです。つまり、今回Google+のために設定した写真がgmailを書くときにも相手の写真として表示されるけれど、Waveで設定した写真は以前のママ。


サークルの概念も何となくわかってきました。


特定のサークルに入れた人に対してだけ発言することが出来るのは良かったのですが、相手が自分のことをサークルに入れてくれていないとその声が届かない仕様になっています。


それでいて、グループ機能は見当たらないので、Google+上で確実に意見を伝えたい場合は、みんなで特定のサークルを作り合って利用することをお互いに決めておかないといけないようです。


ココでの問題は、ある2人の関係性に多面性があった場合です。


A君とB君は、趣味のヨットの模型作りで仲良くなって、その交流のためのサークルをみんなで作っているけれど、同時に2人は特に仲がよく、子供も同じ年齢なので家族ぐるみのつきあいをしており家族でもサークルを作っていて、互いにお酒も好きなので、お酒のサークルにも入っているとした場合です。


その場合、お酒のコメントが、模型作りや家族のサークルにも流れてきてしまうわけです。


ここがWaveの利点と欠点との違いです。


利点はclosedに出来るところ、欠点はMLと同様に時間と共に寂れてしまうところ。



DMはあるけど、RTはないという意味で、新しいコミュニケーションの形の驚きといったものもなさそうです。


前回も提案しましたが、サークルがその特徴なのですから、新たにclosed circleとopen circleを加えると使い勝手が上がるような気がしました。


closed circleはまさにその名の通り、メンバーを指定出来るサークルで招待に対して受けるかどうかは誘われた方が決められるようにしたらよいでしょう。招待出来るのはサークルを作ったヒトか、サークルのヒト全部か選べるようにしたらよいです。その中でのコメントはそこに限定されます。


もう一つのopen circleはまさに誰でも入ることの出来るサークル。トピック、ヒト、グループ何でも良いので、表題に興味のあるヒトなら誰でも入れて、その発言に返事をしたり、+1ボタンを押すと、その発言およびスレッドが上の方に表示されるようにすればよいです。読んだかどうかをクリックしてチェック出来るようにしても良いでしょう。その意味でWaveの作りは秀逸でしたね。どこに書き込んでも一発でそこに飛べるし、読んだか読んでいないかも一目瞭然でしたから。


今見ると、+1ボタンは各コメントに付いているみたいですね。


とりあえず、今のところは話を聞いて欲しいヒトを選んでコメント出来ることと、そのコメントが相手のどのサークルで読まれるかはわからないというのが特徴みたいです。
でも、確かに相手が自分のことをどういう関係として括っているかは相手次第ですし、また、それをこっちが知る必要もないのでそれで良いのかもしれませんが、複数の関係性があったときにどう使うかが悩みどころでしょうか。


ということで、実験的に日本語でコミュニケーションを取りたいヒトを招待していってみます。


それとFacebooktwitterにも同時投稿でき、それらの書き込みもGoogle+上で見られるらしいのだけど、Facebookは不要だし、twitter複数アカウントには対応していないんだよね。でも、それらの書き込みにも+1ボタンをつけられたら、一元化の流れを加速出来そうな気もします。
Google+にtwitterとFacebookのタイムラインを取り込み更に同時投稿もできる最強のChrome拡張機能「Start G+」 | Token Spoken

【日記】AAA(トリプルエー)の謎

トリプルエーの2chスレ経由でたまたまIconiqの筋トレのようつべを見たんだけど、寝っ転がっても乳房の形が全く崩れない。偽乳か?…と思い、その後のインタビューシーンでも笑ったときの表情がちょっとおかしい。で、調べてみたら、かなり手の入った人造人間でしたorz
http://news.navimode.net/2010/08/25/iconiq/


今時はこんなのもあるからね。
韓国の最新美容整形技術がすごい! 手術後は完全に別人レベル | ロケットニュース24



で、宇野ちゃんにも目頭切開疑惑があるんだけど、他の人と違うのは、仮にやっていたとしても、やる前とやった後では別に可愛さにそれほど変化がないというか、前の方が良かったというヒトもいるというところ。別にゴマキみたいに失敗したというわけではなくて、どっちでも良いという感じ。


でも、いくつか気になることがあったわけ。


●にっしーと日高は絶対整形は良くないとコメントしていること。それでいて、宇野ちゃんとこの2人はプライベートでも遊ぶくらい仲がよいということ。


●いつかのライブで日高がライブを支えてくれていたスタッフの中で辞めていくスタッフがいることを覚えておいて下さいと半泣きになりながら訴えていたことがあること。


●宇野ちゃんが整形疑惑のちょっと前、事務所のヒトから65万もするペンダントをプレゼントされていること。(その頃の彼らの給与は月に3万程度からちょうど上がり始めた頃。)


●アニバーサリーライブの最後のトークで、何度も辞めたいと思ったけどとリーダーや千晃が言っていること。千晃は落書き事件があったからわかるけど、なんでリーダーが???だって、それがしたくてこの世界に入ってきたわけでしょ???


●巨乳の後藤が辞めてから、宇野ちゃんのセクシー路線が一気に進んだこと。



整形疑惑が出たのはちょうど後藤がやめた2年目から3年目の間。年齢的にも21歳くらいなので、ちょっとした変化は成長によるものというぎりぎり言い訳出来る年齢。


AAAはMAX松浦直属の部隊で、浜崎あゆみとも関係が強い。
目頭切開は浜崎あゆみで有名になった方法。


もし、仮にやっているとしたら、恐らく事務所サイドから提案されたのではないだろうか。


後藤がメンヘラでKY系とはいえ、メンバーが辞めるというのは結構な痛手である。
何とかしなきゃという気持ちは事務所も本人達も強かったはず。
特に後藤は、元新体操全日本代表だけにアクロバティックではチームを強く引っ張っていた1人である。その上、巨乳担当。


今でも、7人の中で一番プロフェッショナル(実力が一番なのはリーダー)なアティチュードを感じさせるのは宇野ちゃん。一体何を背負っているのかと思えるくらいの強い覚悟を感じざるわけです。


推測なんだけど、その事務所サイドからの提案に対して、リーダーも含めてメンバーはみんな反対したのではないだろうか。


で、最終的に宇野ちゃんの判断に任せるということになって、受け入れた可能性がある。但し、その時、一緒に豊胸の提案もあったのではないだろうか。


それは断ると判断し、その代わりに本当は痩せすぎで貧乳に近いのに寄せてあげて胸を強調する衣装を着るようになったのではないか。


そうすると、まるで宇野ちゃんのためのグループのようにメンバーが宇野ちゃんをたてるのも納得がいく。


そして、二度と体に手を入れるという話にならないように、大事な友達のためにも整形は駄目だとにっしーと日高は公言したのではないか。


あのライブの時、辞めていったスタッフはそんなトリプルエーをいつも守ろうとしてくれていたスタッフではないのか。AVEXもやくざな会社ですからね。


とか、思ったわけです。そんなことを考えると、ますます好きになったりするわけです。


私が一番好きなシークエンス
YouTube


にっしーと宇野ちゃんの仲良いシーン
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西島隆弘 x 宇野実彩子たかうの (Takauno) - YouTube

KY秘書〜Google+の本当のライバルはFACEBOOKではない

私はFACEBOOKも、mixiも、twitterもライトユーザーで、一番好んで使っているのはGoogle waveです。


あいにくGoogle+にはまだ加入出来ていませんが、ライトユーザーから見たソーシャルネットワークサービスをまとめてみます。


大事なのはライトユーザーには、カスタマイズやトリッキーな使い方で得られる利便性でなく、あくまで本質的な役割でしかその意義を訴えることは出来ないということです。


まず、簡単に図にまとめてみました。


FACEBOOKvsGoogleplus2.jpg


図の見方ですが、左半円が物理的もしくは精神的に距離が遠い人達、右半円は近い人達です。内側から、家族、親友、友達、知人や仕事関係の人、同じ趣味の人、自分のファン、もしくは自分がファンになっている人およびアンチな人です。


Direct mail (E-mail, text)
古くからある方法で手紙もこれと同じです。
特定の個人にのみ発信するものですが、インターネットの発達で時空間的に距離のある人、および特定多数、不特定多数との連絡方法の需要が増えてきました。
特にDMは返事を書かないといけないというプレッシャーがあるため、どうでもよい下らないことには使いにくいのです。



FACEBOOK
FACEBOOKとは知人以内のモンスターカードを全部集める事自体が目的のゲームみたいなものといって良いでしょう。
カードを集めるヒントは、そのカードが本名と関連づけされているということです。
何か、FACEBOOKをコミュニケーションツールとして使っているアーリーアダプターな人が多いみたいですけど、それ、間違った使い方ですから。少なくとも、何も知らない人にFACEBOOKをそういったツールとして紹介している限りは、FACEBOOKは日本では普及しません。
転勤や就職や進学で別れてしまう友達との連絡先をキープしておくというのが、FACEBOOKの本来の役割です。



FACEBOOKは頻繁に書き込みする人、ゲームで遊ぶ人と色々いるけれど、実際は入っているだけでほとんど何もしていない人が半数以上います。彼らがしているのは最初に挙げたゲームだけなのです。


そして、そこでのコミュニケーションの相手はどちらかというと、近い人よりも遠い人を対象としていることが多いです。昔の同僚などに結婚、出産、転職、引っ越しなどを知らせるわけです。




Mixi
Mixiはメールアドレスからのアカウント検索機能事件でわかったように、本名はまず登録されていません。


Mixiの強みは特定のHNによるコミュニティー内での発言の密度の高さと質の高さにあります。
もちろん、中には2chや個人ブログに負けている部分も多々あるけど、ほぼ全ての趣味で何らかの良質な情報が集まっているのはmixiだけでしょう。
よって、同じ趣味同士の情報交換がメインのコミュニティーといえます。



これを見れば、FACEBOOKmixiは棲み分けが出来ているから、どちらかが潰れるということはあり得ないのがわかります。


最近のmixiはリアルを取り込もうとして、友人の書き込みをメインに据え、コミュニティーの書き込みを右端に持ってきていますが、自分たちの強みをよくわかっていないように見えます。


Mixiに必要のは、コミュニティーにおける発言にいいね!ボタンを設置して、良質の書き込みを拾い上げる仕組みを作ることです。さらに、そうすることで、何らかのmixiポイントが集められる仕組みにしておけば、外部の良質な情報もmixiに集められるようになり、客のMixi滞在時間を伸ばすことが出来ます。



twitter
Twitterは一言でいうと、アンテナです。感度を上げるためには、有益な情報を発信する人を見つける必要があります。そういう人を見つけるゲームと考えても良いでしょう。


友人や知人の「〜してます」報告をやり取りするコミュニケーションツールと勘違いしている人もいるけれど、あれはおまけです。



Google Buzz, Google Wave
どちらのサービスも基本的にgmailを相手が持っていないとつながれません。
gmailでつながっている人って、家族、友達、仕事で同じプロジェクトだった人だけなんです。あとはせいぜい友達に近い同じ趣味の人です。



この辺がGoogleのソーシャルの限界。この中でこれは便利というサービスを提供しないといけません。その意味でGoogle+ではFACEBOOKの役割も、mixiの役割も絶対に果たせないのがわかると思います。


Buzzはシステムとしてはtwitterを丸ごとマネしたんだけど、そんな狭いソーシャルの中で何かを書き込むインセンティブがほとんどありませんでした。しかも、リーチ出来る相手を制限しないと、家族と仕事相手全部に読まれるわけだから、相手を選べないtwitterみたいなもので、むしろ、書き込みしたくないくらいのアプリでした。そんなわけで私は読める相手を制限した上でメモ用紙として使っています。



Waveは元からクローズドなコミュニティーでの密度のあるやり取りを狙っていたからそれはそれで良かったのですが、モバイルでは重すぎたりとか、仲間を呼び込む手続きが面倒くさかったり、他には色々と先取りしすぎていました。モバイルマシンのスペックが上がったとき、いつかもっと大きなソーシャルの中で復活するのを期待しています。


Google+
さて、Google+です。

実際に扱っていないので、誤解している部分もあるかもしれませんが、狙いとしては読まれる相手をグループ分けし、waveのような密度の高いコミュニケーションをして貰うところにあるように見えます。


FACEBOOKが距離が遠くなってしまった人同士をつなげるツールとすると、近い人同士のコミュニケーションツールということになります。



コミュニケーションする相手をグループ分けするというのは、今までのサービスでもこれに近いことは出来ました。しかし、そのためにはかなり面倒くさいカスタマイズが必要でした。
それをデフォルトの機能で、最初にしないといけないことにしたことが特徴です。
登録手続きが簡単になったwaveみたいなものです。



こうすることで、英語で書き込まないといけないFACEBOOKと違い、サークルの相手によって、内容や言語を書き分けすることが出来そうです。


【コラム】FACEBOOKが日本で流行らない理由 - AMOKNの日記


あとはそのスモールコミュニティーに書き込むインセンティブを上げる努力をするだけです。


ところが、我々は閉じられたスモールコミュニティーがどういう運命を辿るかすでに経験しています。


ML(メーリングリスト)です。


新規参入者のいないMLは必ず廃れていきます。コミュニティーが成熟してくると、人間の関係と同じで「言わんでも分かる」の状態になるからです。



よって、考えられるアプローチは

  • 次々に新しいコミュニティーに入る仕組み作り(オススメコミュニティーは必須)
  • そのため、閉じたサークル以外に、誰でも参加出来るオープンなサークル機能も導入した方が良いでしょう(mixiに丸かぶりです)。
  • 情報は一方通行でもよいので、新しいコミュニケーションパートナーを次々に見つける、見つかる、提示される仕組みも必要です。
  • Playbackは必要ないから、他のサービスと差別化するためwaveのリアルタイム書き込みを導入するのも一つのオプションだと思います。インターネットを初めて以来、もっとも衝撃的な体験があれでしたからインパクトは十分です。サーバー負荷が強いなら、オンオフ機能をつければよいです。
  • 許可制にする必要はあると思うけど、gmailの中から、例えば、amazonで買ったCDのアーティスト情報やライブ情報を自動的にピックアップして流してくれるとか、メールでやり取りした人ややり取りで出てきた人や会社がニュースになるようなアクションを取ったとき、自動的にそのニュースを拾って流してくれるとかもありでしょう。例えば、何かの大会で何位になった、論文が発表された、会社でその人の部門から新製品が発表されたなど。もちろん、受け手も、情報を流される方もそれの許可、許可する範囲を設定出来るようにした方が良いですが、Googleなら出来るんじゃないでしょうか?


また、最近こんな話も聞きます。


Googleプロフィールで名前を偽ろうとするとロックがかかってGoogle+に投稿できなくなる - ただのにっき(2011-06-30)


本名じゃないとアカウント停止という処置です。
だからGoogleにとっては、リアルソーシャルグラフなんて意味がないんですよ。Gmailアカウントは複数取れる訳なんだから。



TwitterFACEBOOKをコミュニケーションツールと思っている人は多くて、その立場の奪い合いと見なしているから、Google+は負けると判断してしまうわけですが、それぞれの本質的な役割は別のところにあります。


Twitterは触れたい情報へのGatewayであり、出来るだけ早く、しかも、多くの情報に触れるため、そういう情報を送る人を探そうというインセンティブがあります。
客が、twitterを情報探索ツールと見なし、知りたい情報を発信している人をフォローしたいと思った時点でTwitterの目的は99%達成されています。フォロワーが何人いようが、どれだけ相互交流していようが関係ありません。そんなものはおまけの1%に過ぎません。


FACEBOOKの役割は、名刺入れみたいなものです。今まで知り合った人の連絡先の情報全部をとにかく一カ所にまとめておきたい。それにFACEBOOKを使おうと思わせた時点でその目的は99%達成されています。


ここで大事なのは、ツールを使う上で一番最初にすることが、一番の目的に直結していることです。TwitterFACEBOOKも最初にやるべき事をやりさえすれば、後は何もしなくても目的が達成されているというのがミソです。


Google+が最初にするべき事は何でしょうか。
それは知り合いをサークルに分けることです。
よって、それをした時点で、目的が達成されるようにしないといけません。


何かわからないけど、サークルを作っているうちに、欲しい情報が勝手に集まってくるくらいにしないといけません。まさに空気を読む秘書みたいなものです。


Googleなら出来るでしょうし、Googleにしか出来ないことです。




Gmailで取り込んだ情報から、有益な情報がどんどん流れてくるシステムにして、アマゾンの連絡先も、仕事の相手も全部gmailで連絡とりたいと思わせることこそが一番大事なのです。そのアカウントが本人かどうか、本名かどうかなんてどうでも良いんです。


(もし、そうなったら、アホなスパムばっかり流す楽天は相当不利な立場になりますよ。Gmail/Google+にあんなのが流されてきたら最悪です。)



そういう意味では、Google+の本当のライバルはtwitterです。



さらに+1ボタンを活用したいと思わせる策をとる必要があります。


流れてくる情報に+1ボタンと-0.1ボタンをつけて、自分が欲しいと思える情報をGoogleが理解出来るようにしておくわけです。マイナスを0.1と少なめにしたのは、押しやすくするためです。


例えば、複数のアーティストのライブ情報の-0.1ボタンを5回くらい連続で押しているともうそういった情報は流れてこなくなるといった感じです。



Googleさん、このことに早く気付かないとまた失敗しますよ。



というか、フォローしたいアーティストが、数十もあると、HPをチェックしたり、ライブ情報をチェックしたり、CD/DVDリリースをチェックしたりするのが面倒なんですよ。全自動で知らせてくれって感じ。Twitterでも出来るけどフォローする手続きすら面倒くさいんですよ。それに必要ない情報まで流れてきますからね。



要約するとですね、誰か私をGoogle+に招待してということです。

クロワッサン〜放射線によって傷ついた遺伝子は子孫に伝えられるのか

大方の意見が否定的なのは良いのですが、それでも間違った認識をしている意見がいくつかあったので、簡単に書いておきます。


『マイマイ新子』 — 高樹 のぶ子 著 — マガジンハウスの本

雑誌「クロワッサン」の「放射線によって傷ついた遺伝子は子孫に伝わる」という文言が話題に | スラド サイエンス


まず、根本的な「子孫に伝わるのかどうか」について。
これはメンデルの法則を考えれば、あり得ないのがわかります。


下の図で、一番右端のお父さんの一つの染色体に何らかの遺伝子異常を持っていても、それが子供に伝わる確率は1/2です。というのは、人は同じ染色体が二つあり、精子が出来るときに減数分裂で片側しか遺伝しないからです。


家系図.jpg


その次の子供への遺伝も同様の確率なので、1/4となり、その次は1/8となります。
つまり、どんどんその影響は薄まっていくわけです。


男性の染色体には、XY染色体というセットになっていないものがあるので、その染色体上の異常はそのまま伝わりますが、女の子にはY遺伝子がないので100%伝わりません。男の子だと伝わりますが、男と女の生まれる確率はほぼイーブンなので長い目で見れば、やはりどんどん薄まっていきます。


これは頭の良い遺伝子異常や、運動能力が異常に高い遺伝子異常があっても同じ事です。どちらかというと、発生異常を来さない良い方向の遺伝子異常の方がこんな感じで残りやすくなります。しかし、それでも、段々減っていきます。


さらに、もう少し細かく考えていきます。


体細胞は精子にも卵子にもならないので、遺伝することは100%ありません。
よって、影響を受けるとしたら、卵巣と精巣にある生殖細胞だけです。


しかし、以前説明したように、放射能によるダメージは、内因性の酸化ストレスによるダメージに比べたら、超微々たるものです。内因性が一日一細胞で50万個に対して、1Svで顕在化するダメージが約3000個です。単純に比例するとして、10mSvだと30個です(実際は比例しないので、もっと少ないです)。


DNA上の30億個ある塩基のうち、遺伝子は5%。そのうち、発現蛋白質の配列が変化するのは半分くらい。さらに蛋白質の機能に影響するのは数%ほどでしょう。さらにその変化が個体の異常として現れるのはもっと少なくなります。


というのは、受精後、人が赤ちゃんになるまで、それらの遺伝子はオンになったり、オフになったりしますが、機能的な異常があると、次のステップに進めずに結果流産となるからです。受精する前にも、精子卵子としての機能に異常があれば、受精も不可能になります。


で、その50万個のDNA異常も修復機能で元どおりになるのですが、男性の生殖細胞は分裂し続けているので、分裂時のDNA複製修復を使え、より安全です。
これは以前説明した子供の方が強いということと同じ理由です。男性の場合、50歳でもある程度安心して子作り出来るのもこれが理由です。


放射能障害に関して閾値あり説となし説に分かれる理由 - AMOKNの日記



一方、女性の場合、生殖細胞は成長後分裂しないので不利なのですが、喫煙、飲酒などに比べたら、影響は微々たるものだし、そもそも、女性の場合、一番影響があるのは加齢です。40歳前後の出産はそれなりの覚悟をもってしないといけません。


いずれにしろ、メンデルの法則からも放射能による何らかの遺伝子異常が子孫に伝わるのは天文学的な確率となります。



ここでの一番の問題は、ネットは接続しているけどほとんど使わない、携帯も友達とのやり取りはするけど、情報検索はしないという陸上の孤島に隔離されているも等しい、そのくせ噂話は大好きな主婦層に一方的に間違った情報が届けられることです。
先日の現代ビジネスは一応、ネットの情報だったので、まだネットで否定も出来ますが、こちらは雑誌であるため、情報の訂正が読者に届かない。まさに売らんがための最悪の炎上マーケティングだということです。

【コラム】パニックをあおって、PVを稼ぎまくる方法 - AMOKNの日記

給与を下げても、サービスの質が上がり、従業員のやりがいが上がる方

下記のブログ記事にコメントを書いたのですが、折角なのでこちらにも載せてアイデアを募集したいと思います。


低賃金にすればするほどサービスが良くなるという思想: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)



以下、コメントのコピペです。


■■■■■■■■ここから■■■■■■■■
時間がとれなくて、コメント遅くなりました。


何故、仕事は楽しくないといけないのかというご質問ですが、厨二病、お花畑というそしりは甘んじて受けますが、ホームレスの1人1人に至るまで、みんなに幸せになって貰いたいというのが、私のプリンシプルであるというのが一つ。


もう一つは本人が楽しいということは、それだけやりがいがあって、クレームが少ないということでもあり、顧客の満足度も高いということです。また、売り上げもそれなりにあり、上司も満足している状態であり、楽しく働けている環境というのは、事業も上手くいっている良いバロメーターです。そのヴァイブが顧客をさらに増やす効果もあるでしょう。
嫌な仕事に関しても、それを軽減する方法はあると思います。



ということで、仕事の中には嫌々やらざるを得ない、改善の余地が全くないものがあると諦めているというのが労務の立場と考えて良いのでしょうか?



しかし、例えば、炭坑で働く人達の中には、一切作業せずに与太話や歌を歌ったりするだけの人がいたりするそうです。
その人がいることでモチベーションが上がり、鬱病になる人や、事故の頻度が下がるそうです。
恐らく仕事の後の飲みもより楽しいものになるのでしょう。それが仲間意識を高め、炭坑で働くことに自信と誇りを持たせるのだと思います。こういうほんのちょっとの一工夫で、嫌な仕事も改善することが出来ます。



どんな労働環境でもあっても、少しでもやりがいや誇りが持てるようにするのが、「労務」という仕事ではないのでしょうか?
私は全くの素人でわからないのですが、「労務」という言葉からはそういう印象を受けます。



ご質問の件ですが、私が納得したのは労務で働いている人達はそういう考え方をしているんだなという点です。



私は城さんの記事を引用して、幾つかに分けて記事を書いており、その都度TBもしています。その一連の思考実験の流れの中での折り返し地点が該当記事になります。とはいえ、言外に下記の意味は含ませていますし、実はまだ最後の答えには行き着いていなくて、現在の考えを最後に書いておきます。



【コラム】公務員の賃金をいくら引き下げても構わない理由 - AMOKNの日記

【コラム】公務員の賃金をいくら引き下げても構わない理由 解説編 - AMOKNの日記

【コラム】公務員の賃金をいくら引き下げても構わない理由 その2 - AMOKNの日記

【コラム】給与が低くても社員が充実出来る理由 - AMOKNの日記

【コラム】抜本的な地方公務員改革案 - AMOKNの日記



一連の記事を読めば、給与を下げれば下げるだけサービスの質が上がるというのが、言葉通りだけの趣旨でないことはわかるはずです。はっきり書いておくと、同時に従業員のやりがいも上げる方法を経営者は考えないといけないという意味です。また、社会の仕組み全体を変えることも含めて思考実験するのは悪くないと思いますし、該当記事の内容だって、最後の案を応用すると実現可能性はあります。



だから、わからない人のために「給与を下げるだけでは駄目ですよ」ともコメントを残しています。


ただある一定範囲なら、給与を下げることでサービスが上がるレンジがあるのは確かだと思います。日本の大学の医師で高い能力を持った人の給与は他の先進国に比べて、給与レベルが1/3以下ですが、その質の高さは海外の平均値は軽く越えているでしょう。海外のように保険がなければ診ないなんて事はなくて、一度抱えた患者の面倒はしっかりフォローするはずです。一方、海外並の給与を得ている日本の開業医は残念ながらそれだけの質の医療を提供できていないでしょう。元々はこの仕組みを一般化出来ないかというのが着想です。



それ以外にも公務員の一部の仕事はボランティアにして、それでいてサービスの質を上げることも決して不可能ではない思います。



そういう意味では、例えば、アメリカの都市部では3,4歳児を保育園に預けると月に10万円ほどかかりますが、田舎に行くと、教会が無料であずかってくれます。絶対に信者にならないであろう短期留学の日本人の子供であってもあずかってくれます。善し悪しはともかく新興宗教が提供するサービスもそういう仕組みですよね。でも、古い宗教がやっているものもえげつなさがないだけで仕組みとしてはほぼ同じです。




ブログでは医師や他の例を挙げていますが、


例えば、全く同じ系列で別の場所にあるコンビニのバイトを同じ大学のA君、B君がしていたとします。
A君の時給は2000円です。というのは、そこはヤンキーのたまり場でなり手がいないためです。でも、A君は空手5段なので別に怖くありません。
B君の時給は500円です。でも、B君の働いているコンビニは高級住宅地にあり、近くに女子校と女子大もあるため、サービスの質を上げてみると、お客さんから名前を覚えて貰ったりとやりがいが出てきたそうです。


A君もB君もそのバイトは辞めたくないと言います。A君はお金のため、B君はやりがいのためです。サービスがよいのはもちろんB君のコンビニです。コンビニをファミレスにすると、もう少しわかりやすいかもしれません。



最後の例はあまり良くないのかもしれませんが、こういう局所解の例はいくらでもあると思います。それをもっと一般化出来ないかなというのが一連の私のエントリーです。


但し、今考えているスキームのままではどうしても最下層の人にしわ寄せがいってしまうんです。そこをどうしたらよいかなぁというのが今の課題で、貴殿のようなスペシャリストならきっとその解答、もしくは、もっと考えもしなかった角度からの解決法を持っているんじゃないかなぁと思ったからわざわざ書き込んだわけです。


そちらはかなり有名なブログのようですし、ということはブログ主さんは恐らく普通の労務の人とは違った角度からものが見られる優秀な人なんだろうと期待したわけです。


公務員改革の話を取り上げたのは、ひとつは私の一連のエントリーが、それをひとつのテーマにしているのと、
城さんの記事を釣り記事と書いていらっしゃる、ということは、城さんの意見よりももっと建設的で生産性の高いアイデアや考え方を持っていると受け取ったからです。


公務員改革以外にどのようなアイデアをもっていらっしゃるかどうかはわかりませんでしたが、少なくとも公務員改革に関してはもっとより良いアイデアを持っていらっしゃるようだから取り上げただけです。


だから、アイデアとしては何でも構いません。


具体的にいうと、給与が下がっていく中で、サービスの質を向上させ、従業員のやりがいを上げるにはどうしたらよいかというテーマです。今の日本には必須の処方箋だと思います。


例は何でも良いんですよ。この人達業界平均より給与低いのに楽しそうに働いているなぁというのを一度も見たことないんでしょうか?


もちろん、そんなことは不可能だというのも一つの考え方でしょうし、それが労務の一般的な考え方であるというのならそれはそれで構いません。



該当記事だって、そんなの無理だ、と諦めるのは簡単です。
いや、こういう仕組みにしたら、出来るかもと考える人がいることを期待して書いていますし、私の意見に引っ張られないようにあえてあそこで止めています。また、自分自身も思考の流れの中の一つの出口として念頭に置いているわけです。


というか、現実に5%-10%減らされようとしているわけですが、その中でどうしたら、モチベーションを下げないで、かつサービスが上がる仕組みはないものかと考えないのでしょうか?



また、お金を重視する人は、給与の高い働き方をすればよいし、やりがいを重視する人はそちらを優先させればよいと考えています。
だから、公務員はオプションとして副業ができるようにすべきだと書いているわけです。


最近、話題になっていたシンクタンクなんかも、半官半民といった身分の在り方が高まれば、より実現性が高まると思います。


【BLOGOSチャンネル】政府が東電を叩く真の理由とは?仙谷氏の「恫喝」を受けたキャリア官僚、古賀茂明氏が明かす (1/8)

http://news.livedoor.com/article/detail/5661868/



とはいえ、それが結構難しい。ある程度の年齢で給与を増やして欲しい、もしくは、給与を増やしたいと思ったときに増やせる手段がある状態にしたいのですが、その答えがまだ見つかっていません。これから全てが赤字になり、あらゆる既存分野の給与は下がっていくでしょう。その中でお金の代わりに何かが貰えたり、得られたりする労働環境が必要ですし、年齢を経たとき、必要なお金が必要でなくなるような社会環境にする必要もあるのかもしれません。


良い貿易赤字、悪い貿易赤字


もちろん、そもそもの物欲主義、持ち家主義的な価値観を変えるという考え方もあります。



今のところ、私が持っている考えは、複数の職業を持つという積極的ワークシェアリングによって、コストカットと共にセーフティーネットを張りつつ、解雇規制を撤廃していくというものです。


例えば、一つしか職を持っていない人を解雇してはいけないとして、でも、その職の給与は少ないから、どうしても二つ目を探す必要があるといった労働環境作りです。



そのためには一つの職業の単位を週4日とか、午前中だけといった区切り方が出来るようにならないといけません。フルで雇うと解雇出来ないので、ハーフで雇う。それに給与は安いけれど、やりがいが持てるような仕組みを付ける。正社員と派遣社員の間くらいの立場が正社員になるみたいなイメージでしょうか。健康保険は付いていて、年金は別途考えます。こうすることで、必要なときに必要なだけ雇うということがしやすくなります。暇なときは辞めて貰う、でも、職を一つしか持っていなかったら、辞めさせられないということです。


基本的に二つの職を持てるので、自分に合う職場や職業を求めて転職しやすい状態です。



公務員に関しては、業務をボランティアで手伝うことで、将来的に受けられる福祉サービスの質が上がるといった仕組みを組み合わせるのも良いかもしれません。例えば、半分失業中の間に、公務員の業務を手伝える資格を取って、短期間だけ手伝うといったやり方です。人材バンクみたいなものを作っておいて、必要に応じてコアとなる公務員が人を引っ張ってきて、短期間仕事をしてもらうといった仕組みです。
仕事のでき次第で得られるポイントが変わるようにすれば、サービスの質も上がります。




で、ここまで書いて気付いたのですが、そもそもルールを守る人に聞くのが間違っていましたね。


警察官に新しい銀行強盗の方法考えようぜとか、裁判官に法律変えようぜとか言っているようなものでした。自分がなんとアホなことをしているのかに気付きました。たとえ、アイデアがあっても、ルールを護る番人がそんなことは口に出来ないですね。大変ご迷惑おかけしました。


最後にもう一度、給与を下げれば下げるだけサービスの質が上がる方法を書いておきます。これは価値観の問題ですから、これは受け入れられないという人がいるのは当然です。また、このとおりにする必要はなくて、アイデアはいくらでも改変、応用すればよいと思います。みんなが嫌がるような仕事でも、給与を上げる以外の方法で満足度を上げることはできるはずです。


以下のオプションを用意して、それを選べば選ぶほど給与が下がるようにします。

  • 有給の時期を優先的に選べる。
  • 子供を提携する塾に無料で通わせられる(地域で一番の塾を選びます)。
  • 週末、会社の車を自家用車として使える。
  • 空いている時期の飛行機に無料で乗れる(提携する航空会社のみ)。
  • 治療費の全額もしくは一部負担。
  • 提携している病院で無条件に部長に診て貰える。
  • 優先的に社宅に入れる(共同で豪華なマンションを用意して、半分社宅、半分販売用にする、もしくは売れずに腐っているマンションを利用する)。
  • 社宅において、その日築地で仕入れた魚など厳選された食材が無料もしくは実費で配給される。
  • オフシーズンの観光地、保養地に無料、もしくは低料金で宿泊出来る。
  • 働きたい部署や職場や勤務地を選べる。
  • 好きなタイムシフトを優先的に選べる(下げ幅が大きいほど優先度が上がるでも良いです)
  • 社宅に老後もずっと住めるようになる。
  • その際、福祉サービスのランクも上がるようにする。


あとは、これらのサービスを本来払っていた給与よりも安く提供出来る仕組みを考えるだけです。原価ベースで提供出来る仕組みにすれば、十分可能だと思います。


また、このままではスケールが大きすぎるので、あとは事業規模に合わせて、満足度の高い福利サービスに変えていくことです。大事なのは、本来の給与では絶対手に入らなかった質のサービスを確保することです。



これをうまくかみ合わせることで、同じ業界の他の会社より、給与を安くしながら、従業員の満足度を上げて、サービスの質を上げることは可能でしょう。


例えば、築地に毎日買いに行くのは不可能ですが、卸の会社を経営の傘下に入れれば、余った魚を回すだけだから負担は減らせます。



私自身はこんな意見よりももっと予想もつかなかった方法を聞いてみたいんです。
そんなわけで、自分のブログの方で募集することにしました。とはいえ、このコメントを書く中で自分の考えも深まりましたので、非常に勉強になりました。お付き合いくださり誠にありがとうございました。



労働法務の番人として、これからも末永くご活躍されることを心より切に願っております。

■■■■■■■■ここまで■■■■■■■■


給与が下がっていく中で、サービスの質を向上させ、従業員のやりがいを上げるにはどうしたらよいか


このテーマに関して、アイデア、もしくは実例をご紹介ください。
長くなるでしょうから、アイデアの場合、ブログに書いてUrlをブログのコメント欄に貼って貰えるだけで構いません。


給料が業界平均より低いけど、こんな工夫をしているから、同業の他の所より楽しいよといった実例でも構いません。
(モチベーションが上がって、実績が上がるために給与は平均より高くなっているかもしれませんので、給与のレベルは問いません。)

給与を下げても、サービスの質が上がり、従業員のやりがいが上がる方 - AMOKNの日記

放射能障害に関して閾値あり説となし説に分かれる理由

この記事は大事な論点が網羅されていて素晴らしいんだけど、ちょっと詰め込みすぎ。
【オピニオン】石炭は核よりも危ない


その中でも閾値あり説、なし説について今回は説明していきたいと思う。


以前説明したときより、もう少しわかりやすい図を思いついたので、それを使って説明します。


まずは、子供、大人、老人の違いについて。
以前説明したように放射能によるDNA障害を修復する機構は複数あり、特に細胞が分裂するときのDNA修復はずば抜けて性能が高いのです。



その理由は細胞が分裂するとき、DNAは最も無防備になるからです。
DNAは非常に長い糸状の構造物で、ふだんはあみものの毛糸のだんごのようになっていますが、細胞分裂するときはこれが完全にほどかれます。


放射能は光と同じ性質がありますから、毛糸に懐中電灯で光をあてることを想像すれば、毛糸のだんごより、ほどかれた状態の方が、光(放射能)がより多くあたることがわかると思います。


下の図で、尖っている部分が細胞が分裂しているときです。細胞分裂数は、大人になればどんどん減っていきますから。大人はその数が少ないのがわかります。


子供大人老人.jpg



黄色が内因性の酸化ストレスによるDNA障害。青いのが、生活習慣などによって増えているDNA障害です。横軸は時間です。


実線がDNA修復能力です。分裂時の後の方が先が尖っているのは、分裂終期にさらに別の修復機能が働くからです。



分裂しているときは無防備なので、それだけダメージが多いです。
そのため、ダメージ総量は子供の方が多いのがわかります。子供の方が感受性が高いという説明はこれを反映しています。
一方、大人はお酒やたばこをのむので、青い部分が子供より多いのがわかります。


しかし、細胞分裂時の細胞修復機能は通常の100-1000倍高いので、そんな障害も軽く修復してしまいます。放射能障害についてのほとんどの説明で欠けているのは、人のDNA修復能力は桁違いに高いという事実です。


ここでDNAの修復能力の余力は、DNA修復能力の実線と、色がついたDNAダメージ部分の差分になります。


また、分裂時でないベースのDNA修復能力に関係する遺伝子も徐々にダメージを受けますし、余分な蛋白質が細胞内に貯まってスムーズに活動出来なくなるため、年齢が上がる毎にその能力は落ちてきます。


子供の方が強いというのは、この余力が子供の方がはるかに高いからです。
ちなみに子供のガン治療における抗がん剤の体重あたりの投与量が大人より高い場合があるのは子供の細胞の方がそれだけDNA障害に強いことを反映しているんでしょう。(主な抗がん剤はDNA障害を引き起こしてがん細胞を殺します。)


一般的には小児の方が放射能に強い (1/2)


一つの細胞が一日でうけるDNAダメージは50万個と推定されています。子供に関しては、子供の感受性が数倍という数字をとって、一日250万個ではあまりにも高すぎるので、恐らく子供120万個、大人40万個といったくらいの数字が妥当なのかもしれません。


いずれにしろ、それらのほとんどは修復されています。


もし、子供のDNA修復能力が大人と同じでは、がんが発見されるのに10年かかるとして、20, 30代に癌のピークが来ないと変ですから、子供の方がDNA修復能力が高いことがわかると思います。



さて、細胞に1Sv (1000mSv)の放射能をあてると、およそ3000個のDNAダメージが出来るそうです。



http://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/mysite5/index.html



これは、内因性のDNAダメージが50万、1Svの放射線によるダメージが3000という意味ではなくて、50万のダメージを軽く修復できるDNA修復能力の余力をもってしても修復出来なかったダメージが3000個あったという意味です。


放射能によるDNAダメージは細胞の状態が同じであれば、綺麗に比例します。これは確実に言えることであり、ダメージ比例派の根拠となっています。


しかし、DNAダメージは修復されるわけです。


絵に描くとこんな感じです。


実際のDNAダメージ量.jpg



右の図が修復された後に残っているDNAダメージの量ですが、見てのとおり、閾値を越えると放射線の量に比例して増えていきます。これが閾値アリ派の根拠となります。


では、何故、閾値アリ派が採用されなかったのか?
二つポイントがあります。


ひとつは先ほど述べたように、年齢によってDNA修復能力の余力に違いがあるからです。図に書くと、こんな感じ。


子供大人老人のDNAダメージ.jpg



右の図の下の矢印が閾値ですが、年齢によってその値がまちまちになるのがわかります。


さらにDNA修復蛋白質の発現量は組織によってばらつきがあるので、臓器によっても閾値は変わってきます。



もうひとつの理由は、たとえ閾値以下の放射線量であっても、やはり放射線量に比例してDNAダメージはわずかながら残るからです。但し、その傾きは右の図のように非常になだらかなものです。


よって、一番正確な表現は


放射能によるダメージは閾値を境に比例係数が大幅に変わる


です。


ちょっと長くなったので次回は、何故、DNAダメージがわずかながら残るのかについて説明したいと思います。