【コラム】日本経済「余命3年」
日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
- 作者: 竹中平蔵,池田信夫,土居丈朗,鈴木亘
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日本経済の余命が3年という話ではなく、そうならないための処方箋を議論している本。
なるほどと納得すると同時にwin-winに持ち込めない限りこういう正しい意見は絶対採用されないだろうなとも思えた。
つまり、ここで書かれているような抜本的な改革は起こらないだろうと先読みした上で行動することを考えると個人でやるべきことが絞られてくるのでわかりやすい。
長期金利が上昇し、トリプル安、ペイオフの嵐になったとしても資産が目減りしないような策を取り、仕事に関しては公務員や会社員など国と一緒に沈んでいくものには乗らない。
できるだけリスクを分散させて、できれば、グローバルにお金を集められる仕組みを作っておく。仮に日本が沈んでも他から収入が得られるし、日本が復活するときに逆バリが効くのもメリット。
そこまでは無理という人は沈んだ後に需要が増すであろうサービス業を準備したり、需要が増す人材になるべく用意すること。これは別に公務員や会社員のままでも出来ることです。むしろ、固定収入がありながらできることなのでどちらに転んでも勝ち組になれます。
思考停止して、局所的な利益のことしか考えられない人達が全体のことを考えて損切りするなんて事はまず起こらないので、常に最悪のシナリオを準備して地固めしておけば、仮にマイルドな経済破綻で済んだとしても、やっぱりレバリッジが効いて浮揚することは可能だし、そのためにも逆バリでレバリッジ効果を最大化しておくのも大事。要するに一般的に言われていることと逆のことを仕込んでおく訳です。