【コラム】人が怒る理由

人は何で怒るんだろうか?
相手が悪いからだろうか?

実は人が怒る時の本当の理由は自分が間違っていることを自覚しているときなんだよね。

いやいや、相手が間違っているからでしょ。相手がやるべきことをやってないからでしょ。相手が約束を破ったからでしょ。

と思うかもしれませんが、もし、相手が本当に明らかに間違っていたらそれを穏やかに説明すれば良いだけです。

いやいや、言っても奴は全然分かっていないんですよ。

それは説明の仕方が悪いわけです。まさにちゃんと説明出来ていない自分に間違いがあるわけ。だから怒る。

相手が約束を破った場合はどうでしょうか。

約束とは互いに事が遂行されることを推測し、互いに保証し合うことです。最初に事が相手によって遂行されそうだという部分を見誤ったという意味で自分が間違っているわけです。だから怒る。

つまり、怒るという態度は実は自分自身に対して取っている行動なのです。

よって、怒っている相手に対して取る態度も2種類あることがわかります。

怒るという態度が実は怒っている本人に対するものと直感的に本能的に無自覚的に分かっている人はけろっとしています。だって、怒っている相手は怒っている人自身なんですから。

一方、怒られているのが自分だと勘違いする人もいます。そういう人は自分を責めます。後悔します。鬱病の人なんてのはまさにこの状態です。別に何が駄目なわけでもないのにもう駄目だと自分自身を追い込んでいきます。
怒るという態度が自分を責めているように、同じように自分を責める構造が怒るという態度で相手に伝搬するんですね。これって、ミラーニューロン的に説明出来るんじゃないのかとか思ったりします。