【コラム】クレジットカード支払いの罠

意外と知られていないみたいなので前書いた記事をリアップ。

今日は穴のクレジットカード支払いの件でカスタマーサービスに電話。
アメリカのクレジットカードは月の締め日に請求書が送られてくるので、ミニマムペイメント以上のお金を小切手で支払う必要がある。日本のように自動引き落としの制度はない。
ミニマムペイメントを払わないと追加の罰金が請求される。

このミニマムペイメントだけを払いながらクレジットカードを20枚以上作って何千万も散在しているビデオがYoutubeなどで有名(有名だけど見つけられず…)だが、今回の問題はそれではない。

テキサスにいた頃は請求書が来たら支払うようにしていた。それを毎月していれば問題なかったのだが、時々請求書が来ないことがあった。すると、翌月に Late feeがかかることになる。そのとき問い合わせていれば良かったのが、泣き寝入りして翌月からネットで支払うようにし、しかも月に2,3回払うようにしていた。

しばらくそれでも良かったのだが、ここ半年で2回ほどLate feeが取られていたのである。
Late feeは$500以下なら35ドル、以上なら39ドルである。まさに暴利である。実際、この問題はBSで放送されたようだ。
http://video.google.com/videoplay?docid=3345141788372250347

問い合わせると、締め日からdue dayつまり、締め切り日までの間に支払いがないとLate feeが発生するとのこと。その期間は20日間。つまり、いくら毎月支払っていても締め切り日から締め日の間に支払っていてはそれは支払いと見なされないのです。そして、支払った日から締め日の短い間に10ドルでも使っていれば、Late feeを請求できるというルールなのです。全然、Late feeじゃないけど、見事な罠です。

私はできるだけ早く支払った方が良いと考えて、締め日前に支払っていてこの罠にかかっていたわけ。

マイルが貯まるからという理由でクレジットカードを使っていましたが、正直年に1回か2回くらいしか乗らない飛行機のために年会費の70ドル、さらに Late feeを払わされることを考えるとクレジットカードでなく、銀行から直接引き落とされるデビットカードの方が良いような気がしてきました。

ちなみに今回私が落ちた罠は例えば、1,2回意図的にクレジットカード会社が請求書を送らないようにすればよいのです。向こうは送ったと主張しますが、ここはアメリカですからね。郵送事故なんてしょっちゅうです。私が文句を言うと、それは郵便局の問題で我々の問題ではないと突っぱねられました。それでも、そういうクレームが多いからか、一回だけはオペレーターの独断でLate feeを返却するそうです。しかし、2,3回意図的に送らなければそれだけで大もうけです。見事なビジネスモデル。実際、Late feeの収入で収益が2倍になったと上記のビデオで言っていました。

日本のクレジットカードのように年会費無料、銀行自動引き落としで儲けは店からの手数料のみという健全なスタイルなら良いのですけどね。アメリカはこういうちょいとしたミスにつけ込んで儲ける仕組むが良くできています。

例えば、小切手。小切手は銀行に行くと換金してくれるのですが、換金するための締め切り日が存在するのですね。
ということは換金し忘れた小切手の分のお金は小切手を発行した会社が丸儲けできます。
そのため、田舎には手数料無料で小切手を作ってくれる店がたくさんあるのです。Cashed checkと看板があるので、それがそういう店です。慈善事業にすら見えますが実際はある一定量いるポカミスにつけ込んで儲けているわけです。


こういったクレジットカード会社を嫌ってというのもあるのでしょう、マンハッタンではクレジットカードが使えないレストランが結構あります。手数料の 1-2%をけちってというのもあるのでしょうが、クレジットカード会社の姿勢を嫌ってという部分の方が強いのかもしれませんということに気がつきました。

円高になっているので、クレジットカードは日本の無料のものだけにして、あとは銀行のデビットカードにすることをまじめに検討してみましょう。