【コラム】好きな仕事が見つかる方法

以前、[ http://plaza.rakuten.co.jp/amoknoan/diary/201003220000/:title=解雇規制を維持したまま労働流動性を上げる方法]としてインターン制度を取り上げたが、すでにかなり導入されているそうだ。もっとも、私の話と違って正規雇用に結びつくかどうかはかなり曖昧なようだ。

さて、私が小学生の時から高校生になるまで一番分からなくてかつ誰も教えてくれなかったことがある。それ故に職業選択で大きなバイアスがかかってしまった。

それは会社って何をするところなんだろう?という疑問だ。

ものを売る商売ならわかりますよ。仕入れて売るだけだから。でも、ものを売っているわけでもないのに会社として成り立っている会社が沢山ある。これが子供ながら不思議でならなかった。部長とか課長とか係長とか何がどう違うわけとか。とにかく身の回りに会社員が全くいなかったのもあって、その辺が全くイメージできなかったのだ。

では調べれば良いではないかと思うかもしれないが、すでに進む学部は決めていたので取り立てて調べようとは思わなかった。それでも、なんでそういう一番大事なことを教えないのかと感じていた。

職業選択する上で、実際の仕事の内容を知ることはその後のキャリアアップのための勉強で非常に参考になる。にも関わらず実際は働き始めたり、会社でバイトでもしない限りほとんどわからないのが実態だろう。これは結果的に若者の離職率を引き上げることになっているし、逆に再挑戦の機会の少なさから離職できずに嫌な仕事を我慢してやり続けることにつながっている。さらにそれは自殺率の上昇にも影響しているだろう。

仕事のミスマッチを防ぎ、かつ職業人としての十分なスキルとキャリアを若い頃から計画的に身に付けるため、また、今までになかった新しい職種や仕組みといったイノベーションを起こすためにも教育の過程に仕事のイメージをしっかりつけさせることは非常に有意義であると思われます。

また、今までのように勉強か、もしくはスポーツ、芸術という一番が決まる科目だけでないものを学校に持ち込むことで順位というものにしか価値を見出さない風潮を防ぐ効果も期待できるでしょう。

やれることを挙げていきましょう。

複利の計算など簡単な簿記をちゃんと授業に取り入れる。
会社員や公務員の人に来て貰って仕事の内容と必要な知識やスキルについて話して貰う(職人に関しては似たような制度はあるみたいですが…)。
夏休みだけそれこそインターンとして会社で働いてみる。
実績としてこういう教育に貢献した会社の法人税率はほんの少しだけ下げても良いだろう。
職業となぜそれが生業として成り立っているかの科目、もしくは授業を立ち上げる。
それを各生徒にプレゼンさせても良いだろう。
ネットを使って、擬似的に学生だけの社会を形成させて実際に商取引させてみる。

社会の授業がこういったことに対応しているんだろうけど、残念ながら今のままでは十分とは言えない。というか、的外れな内容になっている。必要なのは概念ではなく、リアルさだからだ。その意味で最後の案で実際に1万円とかの軍資金を持ってスモールワールドでの商売を取り組ませるのが一番効果的かもしれない。