部落と在日問題とベーシックインカムの共通点

【コラム】部落と在日の問題が解決しない理由とベーシックインカムがダメな理由

以前書き損ねたネタ。

部落や在日の人たちが税金の免除や各種給付金でかなり優遇されているのはwikiまとめサイトに書いてあるとおりなのだろう。


で、2chでは部落や在日ではないけど、ほぼ同じようなポジションの人たちがそのことをネタに卑し、攻撃する。

今の日本はそういった出処を完全に隠すことも不可能ではない。ロンダする方法はいくらでもあるし、そもそも行政上日本国籍を所得していさえいれば、それらの情報を破棄することも可能である。


つまり、どの人が部落で在日かわからなくすることによって、たとえ差別が残っていようとも差別することが出来なくすることは決して不可能ではない。
もちろん、昔から住んでいるところを離れたくないというのはあるだろうから完全には無理なのかもしれないが、市町村の統合などを介して判断が不可能な状態にすることはできなくもないだろう。

であるのに部落や在日の問題がなぜくすぶり続けるのか?


それは被差別者と差別者(擁護している人たちも含む)両方にそれらを維持したいと思うインセンティブが働いているからだろう。

部落や在日の人たちであっても、有能さと言う意味ではそれ以外の人たちと何ら変わらない。その能力はほぼ正規分布に従ってバラつくはずだ。
しかし、有能な人たちはその出目だけで差別されるのを嫌い、何らかの方法で足抜けしていく。住む場所を変え、親戚づきあいを断ち、名前を変えればほぼわからなくなる。


すると、そうじゃない人たちがコミュニティーに残る。しかし、幸いなことに最初に挙げた優遇制度が残っている。
普通の仕事をするよりも、そういった優遇措置でお金を得た方が収入が高いなら、アニマルスピリッツでそちらを選択するのは当然である。
とはいえ、やはりヤクザな仕事ですから、とりまとめにはそういった気質を持った人達が表に出てきます。
で、ネタが存在し続けてくれないとそういった優遇措置もなくなる可能性がありますからなくならないように行動するし、行動させます。


それを防ぐには優遇措置を一切なくすか、徹底的に優遇するかです。徹底的に優遇するというのは逆差別ですから別の問題を引き起こします。
断ち切るにしても、今は仕事もあまりない状態ですから、人道的にも難しいと判断される可能性の方が高い。


さらにこの構造はベーシックインカムにも同じことが言える。
ホリエモンは使えない人間が働いて仕事を邪魔するくらいならお金をやるから働かないでくれ(意訳)くらいの勢いでベーシック・インカム賛成派のようだが、月5万円や8万円で果たして十分な生活ができるだろうか。住居や食事など生活必需品そのもので支給する案もあるが、お金で渡して自由に使わせた方が良いとちきりん氏はいうし、大抵の自由主義の人はお金の使い道は本人に任せるべきだと言う。


そうすると、おそらく最低限の支出以外は身近な娯楽に使われるのだろう。たばこ、酒、パチンコである。

もちろん、ベーシック・インカム推奨派の人たちの中には、それは本当に最低限のお金であり、生活保護もなくすわけだから、さらにもっと良い暮らしを求めて働くはずだと考えているようだが、いまどきこれだけ仕事がない、あっても、自分にあっていないと働こうとしない人たちがたくさんいるのに本当に働くだろうか?


今はまだベーシックインカムが始まっていないから良いけど、本当に始まると結局、部落や在日と同じでこれらが利権団体に化ける可能性が高いのではないか。そういう人達を養うために儲けている人はより一層の所得税法人税、消費税を払わないといけなくなる。システムとしてそれを続けているうちにベーシック・インカムの金額を下げても大丈夫になるのならありだろうが、実際は逆でもっと金額を上げてくれと言う話になるのではないか。


部落や在日と同じでベーシックインカムが不要になった人たちはその層から抜けていく。残っているのは、それらが必要な人達であり、そういう人達を守ることに生きがいを感じている人たちである。

理由はどうあれ、結局同じような構造で今までも部落や在日問題が作られてきたわけだ。
ベーシックインカム論は時代にあった利権団体をとりまとめるための手段なのではないかということである。それも、やっている人がそのことを意図していないからたちが悪い。それは部落や在日と同じだろう。
そこに多少の公共のお金を投資しないといけないのはわかるが、もう少しPositiveに作用するようにならないものか考えてみる。