【コラム】勉強が好きになる方法 その2

昨日はUtadaのコンサートに行って、酒を飲んでしまったため帰ってからそのまま寝てしまった。

自分の勉強法の前にもう少しモチベーションのスライドを掘り下げてみる。

1)経済的により安定した生活を送るためには特別な才能がない場合、高学歴が一番の武器になる
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2)そのためには偏差値がトップの大学に入る方が有利
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3)そのためには全国で成績優秀になる必要がある

注)有名私立の子達はこの辺のモチベーションで十分良い成績を取れるだけの努力をする。
さらにもう一つからくりがあって、有名私立の子は別に良い成績を取ろうとする必要はない。
単に落ちこぼれにならないように普通に努力するだけで良いのだ。というのは、同級生は選りすぐりの少なくとも勉強は得意な子どもたちだから公立中高の子どもたちのように1番を狙わなくても中の下くらいで十分公立のトップ集団と同じくらいの成績になる。

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4)全国で成績優秀ということは、今いる学校でもトップを取らないといけない

注)上にも書いたように有名私立の子はトップを取る必要がないので、ハードルがかなり低い。周りと同じ勉強さえしておけばそこそこの成績になる。
一方、公立だと本当にトップを取らないといけなくなる。ということは、例えば公立で同じ学年に400人いたとするとこのモチベーションを保てるのはせいぜい上位40人くらいである。
これではたしかにほとんどの子がモチベーションを保てないはずである。
実際、小学校で優秀だった子どもが中学高校と進学して競争相手が地区>全国と広がるにつれてどんどん自己評価を落としていくのをよく見かけた。
実はたとえ公立であっても学校でトップを取る必要はないのだけれど、それについては次回書いてみる。


お受験とかで幼稚園や小学校からお金を大層かけてエスカレーター式の進学校に入れようとしている親がいるが、この競争に打ち勝てないことを織り込んでいるからある意味正解。
一方、医者の子息が優秀だと思っている人は多いかもしれないが、実はそうでもない。
大抵の場合、自分同様優秀だと期待するので、鼻から子供の可能性を信じないエスカレーター式には進学させない場合が多い。
この子ならきっと受験戦争も打ち勝つだろうと期待しているからだ。
ところが、子供の優秀さなんて普通に正規分布にのってばらつくので決していつも優秀になるわけではない。
その一方で、この子はできるはずとハードルが最初から高いものだから良い成績をとった時の報酬効果が落ちてかえって伸びなくなることが多いのだ。

あと公立からトップの大学に進学した子供と有名私立から進学した子供では、人間力みたいなものに差がある。別に公立の子が優秀というわけではなくて、世の中いろんな人がいることを肌で知っているからやくざと対応するときに感じる空恐ろしさをすごく薄めた怖さを身にまとっているとでも言えばよいだろうか。


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5)・・・・・・・・・

で、公立でそこまで成績が良くない子の場合はこの5)のあとをどう埋めていくかで大事なのだけれど、それは次回書いてみる。
いわゆるご褒美タイプの報酬系では頑張ることとご褒美に直接的な因果関係がない自分ルールなので、往々にして破綻することが多い。