【コラム】勉強が好きになる方法

昨日の話の続きです。

分裂勘違い君劇場に下記のような記述があります。

“あと、勉強ができる人には、我慢して勉強したから勉強ができるのではなく、単に勉強自体が楽しいから勉強しているだけの人も多いので、べつにエライとかじゃないし、尊敬されるようなことじゃない。テレビゲームが好きでテレビゲームをやってるのとたいして変わらんのじゃないかと思う。”

今回はこの話を少しかみ砕いて書いていきます。

単に勉強自体が楽しいから勉強している人がいるとして、学校教育の勉強そのものが好きという人はその時点で終わっています。昨日も書きましたが、実社会や最新の研究の場で解決を求められる問題には答えがなかったり、複数あったりし、どれが正解かはやってみないと分からないことが多いのです。しかも、やれるチャンスは一回だけなので他の回答がより良い答えだったかどうかも確かめようがないということが往々にしてあります。

昨日最後のステップで
6)自分ルールを活かして、その問題を解決する。
と書いたのは結局自分ルールを信じてやり抜くしかないことが多いからです。みんなに共通したルールは意外と存在しません。価値観の違いで真逆のルールもたびたび存在します。

答えの存在している問題を楽しんでいるようでは、これからの人生の問題は解決できないからその時点で終わっているとなるわけです。

では、超難関有名私立に行くような子達はどうして成績が良いのでしょうか?


答えは彼らのモチベーションのスライド能力が高いからです。

将来、より良い生活、楽しい生活をしたい。
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自分の才能に関係なく、手堅くそういう生活を得るにはとにかく高学歴があった方が楽。
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ということは、今目の前にあるこのクソつまらない勉強で良い成績をあげないといけない。
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では、こういうルールでやろう。結果は点数や順位で評価しよう。
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上手くいったのでどんどんその自分ルールで進めよう。

彼らは最終的に成績をあげることをモチベーションにしています。決して、勉強そのものが好きでやっているわけではないのです。なぜなら、もし勉強そのものが好きなら試験とは全然関係のない深い知識を追い求めて最終的に知識はあるが試験では点数が取れない子になってしまうからです。

よって、ここで一番大事なツールは“試験”になります。これがモチベーションのスライドを容易にしているわけです。試験そのものが勉強にゲーム性を導入しているわけです。もし、試験がなかったら勉強は今よりもっとつまらないものになっていたでしょうし、逆に言うと、もっと個性的な子供が沢山育つでしょう。ただ日本の得意なみんながそこそこできるという均一性も失いますから諸刃の剣ですが…
それと彼らは試験があるという事実に勉強はある程度のステージに立つためのゲームであるというメッセージを読み取っています。アゴラで松本氏が日本の教育は間違っていると書いていますが、日本の会社社会に適応するために個性を殺すように最適化されたシステムなのですよ。で、そのことも織り込んで、その先を見て独自の勉強をする子はします。大事なのはできるだけ均一な社会人を育てることです。それが良いことか悪いことかは別として、会社における人事、さらには消費行動における統一性の確保は効率の良い社会の発展にとって非常に役に立ってきたのです。


それと、有名私立で成績が良くなるのは、別に先生の教え方が上手いからではありません。
成績をあげるのに一工夫二工夫必要であるのと、効率の良い勉強法を周りから得られること、競争相手が優秀なので人一倍努力する必要が出てくるからです。欠点は試験で高得点を取ることに特化した子供が増えますから多様性が無くなることです。勉強以外にも人生にはもっと面白いことがあることを肌で感じ取れなくなるのはある意味彼らにとって不幸なことです。

さて、一番大事な「こういうルール」って、どんなルール?ですが、これこそ人それぞれ。
よくあるのは、この本一冊仕上げたら好きな本やCDを買うとか、ケーキを食べに行くとか、自分にご褒美をあげるもの。ところが、やっていることとご褒美にずれがあるからたぶんたいていの人は失敗しているんじゃないかな?モチベーションのスライド能力が高い人はそこのつながりを強く出来る人ともいえる。その意味で、人生がより楽しくなるから勉強はした方が良いと言われても、そんな遠い目標をあげられてもそのモチベーションをつなげるのは難しいだろう。

あんまり参考にならないと思うけど、次回自分の方法を書いてみます。

調べてみたら、例によってこんな情報商材がありました。