【コラム】人は何故勉強しないといけないのか、そして役に立つ勉強と

1週間くらい寝かせてしまったネタなので思い出しながら書くデスよ。
勉強しないといけない理由で検索すると、分裂勘違い君劇場ですら今受けている授業の必要性を将来役に立つときが来る的な話でまとめている。分裂勘違い君劇場は人生が楽しくなるとしているからまだましだが、他の教育者関係が書いている説明はやはり今の教育勉強が必要なものであるという前提で書かれている。本当にそうだろうか?
明らかに役に立っていないものや、本来ならもっと別に勉強するべきことがあったということの方が多いのではないだろうか?


結論を先に書いてしまうと、学校教育の勉強はする必要がない。但し、高等教育に進むのなら必要な分はやる必要があるし、そもそも学校教育の勉強以外の必要な勉強をする方がよほど難しいことなので、それを出来る環境とやる気があるなら迷わずそっちを優先すべき。その場合、学校教育の勉強が不要ならしなくてもよい。

そこでまず勉強、言い換えると、学ぶということは何かを素因子に分解して考えてみよう。

何らかの疑問や課題が生じる。
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それに関連する情報を収集する。
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疑問や課題に関連したルールを見出す。もしくは、人から教えて貰う。
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そのルールを自分の持っている情報に当てはめて、自分の環境における入力に対する答えを出す方法論を確定する。
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実際の(応用)問題に向かう。
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自分ルールを活かして、その問題を解決する。

全体的な流れはこんな感じです。

まず、学ぶことが必要であることを示すために原始時代の例を挙げて考えてみます。

食料として鹿を捕らえたいとします。武器はやりです。
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ところが、鹿は足が早い上に警戒心が強いのでなかなか近づくことができません。
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何度か失敗しているうちにまれに成功することがあります。
どうやら、風下から岩の影に隠れて近づいてやりを投げると刺さることがあるようです。
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風下から岩の影に隠れて近づくだけでなく、音も立てないようにした方が良いことに気付きそれも取り入れると、だいぶ成功率が高くなりました。
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次の猟では周りに岩場が全くない場所でした。
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そこで、岩の影の代わりに木の陰に隠れて無事に射止めることが出来ました。

このように学ぶということは生きていく上で絶対に必要なことです。いやいやそんなことは分かっているよと仰るかもしれません。

実は大事なのは、この流れを身につけることであって、決してルールを覚えることではありません。しかし、実際は公式を覚える、英単語を覚える、文法を覚える、地名を覚える、化学反応式を覚える、など勉強で求められることは一見ルールを覚えることのように見えます。そして、そのルールを実社会で使わないことが多いから無駄だと感じるわけです。

では、何故、国語算数理科社会といった科目があるんでしょうか?

それは簡単だからです。問題もそれに合わせた答えも揃っている。誰が解いても同じ答えに辿り着ける非常に簡単な例を集約した学問だからです。
実社会では答えのない問題が沢山あります。それらは複雑すぎて教えることも答えもわからないから学校では教えないのです。
しかし、もし、あなたがイニシャルDよろしくそういった問題に取り組むチャンスがあるなら迷わずそっちを選択すべきです。

親が社長さんで10代で契約の交渉の場に出られるなら出るべきです。親がコックで自分もコックになるつもりなら10代から厨房に立つべきです。学校の勉強に関してはそこで必要だと感じたものだけをやればよい。いつか役に立つかもしれない学問は、死ぬまで役に立たないかもしれないわけで必要なときに必要なだけ勉強すればよいのです。そういうときのきっかけ作りになるから勉強は必要だと書いてあるサイトもありましたが、きっかけなら書籍でもネットでもいくらでもあります。大事なのはそれに対する興味、好奇心です。興味がないものはいくら覚えようとしても無理、脳はそういう構造になっているからです。

この話はもう少し続きます。