【コラム】第三の道

財政破綻する直前まで所得が下がるのに抵抗する公務員。
会社とwin-winの蜜月関係を維持しようとする一部上場企業の正社員。
彼らに共通するのは手厚い共済年金・厚生年金と退職金、さらに住居手当と比較的高い給与とボーナス。

卒後上記の二択を選択できたら、途中で辞職してより良いポジションを得られることが不可能なため多少のミスマッチがあろうともそれにしがみついてはなさないために人材の流動性の硬直が起こっているわけですが、あぶれた人にとってこの状況を打開にする二つの策。

一つは上記二つに負けないくらい儲けられる事業を興すこと。新しい事業が成功することは税収が増えるので、公務員にとっては大歓迎、その寿命が延びるわけですから。ところが、黒社会や既得利権で儲けていた人達の尻尾を踏んでしまったせいかホリエモン村上ファンドもつぶされてしまいました。エイベックスのように警視庁検察庁天下り役人を4人もかかえるほどの防御策を取っておかないとつぶされちゃうわけですね。エイベックスの場合は目的が別にありそうですが…よって、この道は結構厳しい。

もう一つの打開策。裕福な生活の価値観を変えることです。
今はお金を持っていて、広い家に住んで、外車に乗り、高級フランス料理を食べて、一流ブランドの洋服を着ていることが裕福と見なされますが、それが本当に裕福なんでしょうか?

実はそのほとんどが他人が羨む生活であることにしか価値がないんですよ。

例えば、200坪の家に、1000万の車、毎週末には3万円のフランス料理、毎日着ている洋服は締めて10万円という生活を送れたとします。

しかし、もし、周りの家全てが1000坪の家、4000万の車、自宅に専用シェフが3人、着ている洋服は200万だったら、それでもあなたは裕福と感じるでしょうか?

たぶんそうは感じないんですよ。金があれば解決する問題なんて所詮見栄を張りたいという欲しか満たさないのです。

では、こちらの比較はどうでしょう。

すでに料理の上手な嫁と子供はいるとして、新宿にある高層マンションの27階4LDK、1000万の車、毎週末には3万円のフランス料理、毎日着ている洋服は締めて10万円、3000万のオーディオという生活。

vs

料理の上手な嫁と子供はいるとして、熊本の田舎の田んぼの中にある200坪の家、車はトラックとロータス、毎日取れたての野菜を使った手料理、洋服はユニクロ。300万のオーディオだがボリュームは上げ放題という生活。

若い人や都会志向の人は下の良さはわからないでしょうけど、圧倒的に裕福なのは下ですよ。では、下のような生活をするにはどうしたら良いのか。公共事業に頼るのもありですが、0から始めるとしても、田舎でほんのちょっと儲けるだけで下のような生活はできます。本当のビジネスチャンスって案外そういうところに落ちているものです。

お金を儲けたいと思ったときに、では儲けたお金でどういう生活をしたいかの設定を変えるだけで、案外ローリスクの商売って出来るんです。