【コラム】Google waveを使ってみた

最近、Google waveを使い始めた。まだまだテスト版でクラッシュしたり、データが全く表示されなくなったりすることもあるが、だいたい安定している。

クラッシュの場合、直前まで書き込んでいたことが無くなることもあるがせいぜい2行ほどなのでそれほどダメージはないし、大抵は読んでいる間に起こる。データが全く表示されなくなる不具合は一回だけ経験したがサーバー間でデータを移動している間見えなくなっているといった印象だった。

Google waveが何かについて詳しくはぐぐってもらうとして、Google documentとメールとチャットをリアルタイム表示の同じプラットフォームに入れ込んだみたいな感じか。

と思っていたが、実際に使ってみた感じでは「書き込みがリアルタイム表示されてかつ読むことが許可されている人なら誰でも過去の内容を修正できる掲示板」と言った方が正確だ。つまり、思ったより使い勝手は悪かった。

で、今までのネットプラットフォームと何が違うかというと大きく違うのは2点。

ひとつはリアルタイム表示。これだけでTwitterの次に来るのはこれだと思えるほど最初は違和感のある体験だった。人が書き込みをしているのがまさにリアルタイムに見えるわけ。最初これは無駄だろうと思っていたけど実際に体験してみると限りなく会話に近いコミュニケーションが取れてかつその内容が残るというメリットがあるのがわかった。つまり、相手が話している途中からすでに何についてどういう意見を持っているのかがわかるので相手の書き込みの途中から書き始めることが出来るのだ。さらにこのコミュニケーションスタイルに慣れると今度は普通のブログやチャットそしてたぶんTwitterも書き込みしている段階から見られている感が付きまとうようになる。これだけでも凄い。

もう一つは書いた内容を修正できるというところだ。これに関しては修正する必要がある公式か、重要な連絡内容が必要で、単にコミュニケーションするだけなら不要な機能。そういうものがある時に便利だ。

さて、ある程度使ってみて感じた欠点を挙げておく。
一応、Playback機能というのがあって、書き込みの順番に最初から追うことができるのだが、コメントが100や200まで続くとやはりフォローしにくい。素直に時系列で並べるだけの機能が欲しい。何でこんなことになるかというと、掲示板と同じでどのコメントにも孫スレッドをつなげることができるため、最新のコメントが中程にあることがあるのである。もちろん、最新のコメントにジャンプする機能が整備されているが、それでも読んでしまうと既読扱いを受けてしまって順番はわからなくなる。

一つの書類を修正したい時、ひとつのコメント欄に書き込んだ内容がモニター上の枠からはみ出るほど長くなると好きなところに書き込みが非常にしにくい。この原因はwave特有のスクロールの方法である。使ってみるとわかるが非常にスクロールしにくく、かつ長いコメントに楔を打とうとしても一番上や下に飛ばされてしまうのだ。

また、そういう修正した大元のコメントに対して小さいコメントを横に展開できるようになるとやりやすくなる。付箋やexcelのコメントみたいなもの。

あとやはり重い。複数のアプリやサイトを開いていると遅くなることがある。

とはいえ、これがプラウザに常駐できると結構面白いことになりそうだ。Gmailのチャットと同じような感じだが、あれだとほとんど使わなかった。それはやはりリアルタイム感が弱かったせいではないか。他人が書き込み始めた時点ですぐにわかり、それに対してすぐレスポンスできるまるで同じ部屋にいるかのような感覚、しかもTwitterのように字数制限もない。もし、使う機会があるようなら是非友人達と使ってみるのをお薦めします。