US OPEN tennisにおいて雨天で日程が順延されたときの運営の対応方法

今回はちょっと特殊な運営だったので、今後似たような状況になったときの対応の参考に書いておきます。


基本的にトップ以外は雨天の場合、翌日以降に無理矢理消化しようと試合を詰め込みます。


それでも詰め込めきれなかったときにジュニアの試合が別の会場のインドアに移動になりました。


ただし、ジュニアに興味があるのはごく少数でしょうから、問題はトッププロの試合がどうなるかです。


わかりやすく図に書くと、このようになりました。



US open2011.jpg



日程のズレ方にいくつかパターンがあり、これがさらに混乱を招きます。


1)まず、雨天で中止になった2日前のチケットが復活しています。しかも、夜のチケットが昼のチケットとして復活しています。仕事が終わっていこうと思っていたチケットです。
放っておけば、来年再度別のチケットに交換して貰えたかもしれないのにここで消費されてしまいます。しかも、平日の昼間に。この変更が一番鬼でした。
中には捨ててしまった人もいるはずです。


2)次に金曜日の昼のチケットが、土曜日の夜に回っています。私のようにジュニアの昼の試合を見たい人はどうしたらよいのでしょうか。詳細は後述。


3)最後に日曜日の昼のチケット。男子の決勝ですが、これが月曜日の昼に変更になっています。普通に仕事しているとまず行けません。これが二つ目の鬼の変更。


本日は金曜日でした。スケジュールは昼と夜の部に分かれずに終日となり、さらにArthur Asheのチケットは水曜日の夜のチケットが必要とあります。
これを素直に受けとった人も多かったようで、行きの電車は割とがらがらでした。


ここで問題なのは、本来の金曜日のチケットを持っていた人は入れるのか?


入れたとしてもArthur Asheに座れるのか?です。


このチケットは土曜日の夜に振り返られたようですから、Arthur Asheには入れないと予想されます。


よって、問題はgeneral admissionとして、中に入れるかです。
私はジュニアの試合がみたいので、ここが一番の問題でした。


行く前に水曜日の夜のチケットを手に入れるとか、ダフ屋から買うとかいろいろ選択肢はあったのですが、もし、本当に水曜日の夜のチケット扱いで、あと入れるのは元々金曜日のgeneral admissionを持っていた人だけとなるとちょっと不公平すぎます。日程の変更をチェックしていない人や、海外からピンポイントで来ている人もいるはずだからです。


で、私は入れるだろうという方に賭けたのですが、ticket exchangeのおねえさんにはムゲに無理だと言われました。


チケットを新たに買うしかない。しかも、general admissionはもうないというではないですか。


仕方なしに100m以上並んでいるラインに並びます。
しかし、1/3くらい進んだところで、本日のチケットはすべて売れ切れましたと言うではないですか。


ダフ屋もすでに売り切れ状態みたいで頼りになりません。


どうすんだよと思っていたら、本来の金曜日のチケットで中に入れると急にアナウンスし始めました。さすがアメリカ。このいい加減さを期待していました。


さらにジュニアの見たい試合も終わったので、試しに土曜日の夜に変わったチケットで入ろうとすると、ダメだけど今日のチケットに交換したら入れるよとのこと。


Box Officeに行ってみると、一番上のブロックのあいているところどこでも座れるチケットに交換してくれました。


恐らくあまりの客の入りの悪さにさらにルールを緩くしたんでしょう。この辺の合理性がアメリカらしいです。


結果的に、水曜日の夜のチケットを来年に回す必要がなくなり、しかも、買った人の半分も金曜日の昼間には来ていません。
さらに土曜日の夜に移った金曜日のチケットを回収して、再度土曜日の夜のチケットとして売ることができます。
実は運営が一番おいしい思いをできる展開になりつつ、来た人の不満も回収です。なにせ本来なら最上段近くの悪い席だったのに空いているところはどこでも良いということですから。



まとめると、運営の反応は3段階に分かれていました。

1)本日のチケットを買わないと入れない。


2)元々本日用のチケットを持っていた人も入れる。但し、Arthur Asheには入れない。

3)本日用のチケットに交換すれば、Arthur Asheの一番上のブロックの好きなところに座れる。


このように客の入りをチェックしながら、対応を変化させていきましたので、将来同じような状況におかれても、我慢して待っていると事態が好転するかもしれません。