一票の格差を確実に0にして、言葉の力を持った政治家を選ぶ方法
以前(下記関連エントリー参照)とは別のアプローチを考えたので、書いておきます。
今のように地方毎に区切って選挙している限り、一票の格差を確実に0にすることは不可能です。せいぜい2.0以下にするくらいが限界でしょう。
そこで、国民背番号制を実現出来たとして、次の一手としての選挙改革を考えてみます。
基本的な仕組みは一票の格差を確実に0にした上でブロック分けを行い、住民を背番号順なり、あいうえお順に並べて、上から順番にブロック分けしていくという方法です。
こうすると、例え夫婦であっても、全く違うブロックの選挙民となります。
この方法のメリットは、
- 実弾(現金)の飛ばしようがない。
- ネットでしか選挙活動が出来ない。
- 名前を連呼する街宣車も出す必要もない。ぶっちゃけ一人でも十分。
- ネットでしか投票も出来ない。
- 誰でも立候補出来る。
- 老人はネットの使い方がわからないので、投票率が少し落ちる(逆に投票しなかったら住民税が少し上がるという罰則を設けるのもあり)。
- 同じ選挙区の人を探す方が難しい。
- よって、ブロック数が多ければ多いほどなりすましもほぼ不可能になる。
- 地方の利権のためにせこせこする必要がなくなる。
- 逆に地方の利益誘導する人は不利になる。
- 地方の冠婚葬祭も関係なし。
- このシステムが立ち上がれば、首相公選も簡単に実現出来る。
実際の運用法は、いくらでも考えられますが、基本的な考え方は上記に挙げたとおりです。
まず、同じブロックの人を比較するweb pageをそれぞれのブロックごとに用意します。
リンク先で宣伝するのはいくらでもありです。
可能ならwebカメラを利用した、選挙の争点毎のディベートも動画で見られるようにします。
その際、選挙ブロックのアピールポイントを最初にエントリーした人から決められるようにすることで先にエントリーした人のメリットを増やします。
そうしないと、自分が当選出来そうなブロックを最後に狙う人ばかりになるからです。
さらにディベートの議題も多めに選べるようにすればよいでしょう。ディベートの半分の議題を最初にエントリーした人が決められるでも良いです。
当然ですが、同じ選挙ブロックに出られる同じ政党の人数は制限します。
こうすることで、国政のことを考えて、ちゃんと言葉の力を持った政治家が選ばれるようになります。
その際、722人も国政の政治家は不要でしょう。
これを半分くらいにして300人くらいで十分になります。
30ブロックで、3年ごとに半分入れ換えるとして、一回に150人。
1ブロックの当選人数は5人とすると、中選挙区っぽくなります。
小選挙区の規模にブロックを分けた場合は、75ブロック。
1ブロックの当選人数は2人。ディベートを導入するにはこれくらいの規模が限界ですね。
枠組みをスペシャリスト用に分けるのもありかもしれません。
半分を総合(内閣)、防衛、環境、国土交通、経産、農水、厚労、文科、財務、外務、法務などに固定して、残り半分を自由とする(最初にエントリーした人が決めるような形になります)。
【コラム】国政選挙の新しいスキームを考える その1 - AMOKNの日記