【コラム】FACEBOOKが日本で流行らない理由

FACEBOOKにとって、残すは日本と中国とロシアのみとなったSNSトップの座。
最近、日本は内向きだから無理なのではないかという諦めに近いコメントがありました。

また、デザインがかわいくないから無理という話もあります。



で、湯川さんは、友達の数が海外の友達の数より、国内の友達の数が多くなったときがFACEBOOKが覇権を握るターニングポイントだと言います。


データ上はそうなのでしょう。
しかし、海外の友人が大半を占める自分のような人の場合、できれば日本人は入れたくないという気持ちが働きます。

一番の理由はどうせ日本語で書き込めないからです。
機能的には書き込めるのですが、その書き込みは海外の友人の目にも触れます。

友達が多いとただでさえ流れるスレッドが長くなるのに読めない文字が間に入られたら、それはノイズですからね。

で、問題は特定の友人のコメントをスレッドから外す機能もあることです。
(正確に言うと、友達リストという機能があります。友人が100人以上になってくるとフォローしきれなくなり、絞り込んだ友人しか見なくなるわけです。Mixiの上限1000人と違い、FACEBOOKは上限5000人であり、普通にアメリカで育っていると、軽く数百人になってしまいます。)

それをされたら、英語で書いたコメントも海外の友人に読まれなくなってしまいます。
日本人同士のSNSは他にも色々ありますが、海外の人と一番つながるSNSFACEBOOKしかないので、それが切れるのは大変痛い。


結果的に英語が使える日本人を選んでつながるようにします。しかも、できれば、共通の海外の友人がいる人です。で、日本人同士でも英語でやり取りします。



では、日本人の友達だけなら大丈夫かというと、そうもいきません。
FACEBOOKは基本的に実名です。そして、友達が徐々に増える仕組みになっています。

つまり、後から読まれたくない人が友達になる可能性があるわけです。

それに対応してグループ化機能もありますが、欧米人ですらいまだに使っている人も見たことがありません。
また、いつ誰がグループに新たに入ってくるかも分かりません。



まとめ。FACEBOOKが日本で普及しない原因


1)英語で書き込まないと、海外の友人からハブられるから。
2)例え友人しか読めないようにしていても実名でコメントを残すのは後から友人が増えることを考えるとリスクが高すぎるから。