【コラム】AmazonがGoogleやFacebookに勝つ方法

次は書籍に関するアイデアです。

最初はスタンドアローンSNSを考えていたのですが、やろうと思えば、大手はどこでも出来るんですよね。では、どこが一番やるメリットがあるかというと、やはり、Amazonかなと。Amazonは小売りの最大手であり、売ろうと思えば何でも売るだけのフォーマットを持っています。それこそ、旅行や飛行機チケット、ホテルの予約、レンタカーなんかもやろうと思えば出来るはずです。

アマゾンにはおすすめ商品という機能があります。しかし、最近、それにちょっと物足りなさを感じています。

特にアメリカのアマゾンはおすすめ商品を見ても全然自分が興味があるものにリーチ出来ていない。メタルはほぼ全部あそこから買っているし、カントリーもそう、映画のDVDもそう。なのに全然駄目。思うに配信やケーブルテレビで観ている人が多いのではないでしょうかね。

一方、日本のアマゾンは割とピンポイントで関連商品をピックアップしてきます。ひとつはメジャーとマイナーの間に大きな断層があってメジャー作品の数がそこまで多くないから拾ってきやすいというのもあるのでしょう。とはいえ、そのピンポイントで拾ってきた理由が提示されないため、一々中身を確認しにいかないといけません。


アマゾンが値引きするのは事前に予約してくれた人だったり、ある程度売り上げを期待出来るものを値引きしているわけです。でも、それを買うかどうかは例えば、発売日に買ったら何円も値上がりするよという情報も一緒に提示しないと果たして今の安さが普通の値引きによるものか、事前予約によるものか判断しかねます。その意味で、この値引きの期限はいついつまでですよという情報があった方が効果的でしょう。

また、値引き自体も結局、他のサイトや他国のアマゾンとの比較に使うだけで、その値引き自体に惹かれて買うわけではありません。よって、値引きをするなら、比較する相手も自動的に提示してくれた方が値引きの意味がより強く出てきます。例え、他よりも高くても送料の兼ね合いでやっぱりアマゾンで買った方がお得というのはすでにマーケットプレイスで取り組んでいるシステムですから。


さて、本題ですが、アマゾンは誰が何を買ったかの情報を本人名義で持っているわけです。もし、ソーシャルネットワークがビジネスにつながるというのなら、これほど有益な情報はありません。Facebookmixiのように誰と誰が友達とか、誰と誰が同じ趣味とかの情報を持っているよりも、誰と誰が同じ趣味や興味を持っていて、かつ同じくらいの購買力を持っている。どの程度、ロングテールを追いかける人かも購入歴からある程度判断出来ます。マッチングサービスに関してもこれほどしっかりした材料は中々集まらないでしょう。


要はアマゾンがSNSを作ってしまうと、一人勝ち出来るんじゃないという話です。

次回は詳しいサービスの内容についてのアイデアです。