【コラム】モンスターペアレンツ問題の解決法

モンペのニュースが後を絶たない最近ですが、モンスターペアレント自身は自分のことを普通の人だと思っていて、実際、普通の人のことが多いんだそうです。実例はwikiを見てください。結局、価値観が多様化していて、昔から変わらず画一化した学校のルールとの軋轢が出ているというのが実情だと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88


アメリカではいわゆるPTAの会議が毎週とはいわないまでも2週間に1回くらい開かれています。もちろん、親は誰でも参加出来ます。そこでは先生もいますが、親同士で学校の方針を決めるくらいの勢いで議論が交わされるわけです。ただでさえ、色んな国から子供が来ているので、教育に関する考えの違いをすり合わせるという意味も強いのでしょう。


しかし、日本ではご存じのように事なかれ主義があって、我慢したり、思うことがあっても言い出さなかったり、議論したかと思うと、人格攻撃まで発展してただのケンカになってしまいがちです。とてもじゃないけど、アメリカみたいに議論を繰り返して共通認識を作り上げていこうなんてことは無理でしょう。


面白いのは、モンペの主張があんまりだという報道がなされてみんながそれに納得しているところです。訴えている親自身はそんなことはみじんも感じていないにもかかわらずデス。そして、良くある訴えは上の方に報告しておまえ(先生)を辞めさせてやるといった脅しです。大抵の親は教育委員会を念頭に置いているでしょう。


そこで提案なのですが、いっその事、そういった訴えは全部教育委員会で受けることにしたらどうでしょうか。その際、二つほど工夫をします。

一つは訴える本人に冷静になって貰う意味も込めて、公開することを前提に訴えをコンパクトにしたタイトルと内容を説明したものをネット経由で受けます。その際、個人名や学校名の情報は受けますが、公開する際は秘匿します。

二つ目はそういった訴えを受け付ける際に他の人の訴えを最低3つは評価しないと受けられないようにします。ランダムに選んだ3つの訴えに対して、賛成か反対か、解決するにはどうしたらよいのかも書いて貰います。


各親にはパスワードを与えて、匿名のアカウント付きで親なら誰でも同様のことが出来るようにします。さらに各コメント、提案に対して賛成反対のいわゆる「いいね!」ボタンみたいなものを付けます。これは二つ設置して親の意見と、一般の人の意見を反映出来るようにします。一般の人もアカウントを作れば、コメントを付けられるようにしても良いかもしれません。一行コメントを付けられる賛成反対ボタンを付けられるようにすることで、荒らしや本当におかしい人のコメントを区別しやすくします。


さらに出来るかどうかわかりませんが、そういった各種意見に対するみんなの評価をアカウントから確認出来るようにすると良いでしょう。悔しいと思えば、もっと説得力のあるコメントを付けないといけなくなるわけです。


こうすることで、親vs先生という構造が、親vs他の親や一般の人にすり替え出来ます。訴える方はより説得力のある内容にしないと受け入れて貰えないし、逆に学校側が改善すべき問題が実際にあったらそれを改善する力としては強くなるでしょう。特にいじめのよる自殺の学校側の対応はあんまりなものがあるので、改善の期待が出来ます。いじめの解決法は以前二つあげているので、対策としては別に取らないといけないのですが…

【コラム】いじめの解決法
http://d.hatena.ne.jp/AMOKN/20100503
【コラム】システムとしてのいじめの解決法
http://d.hatena.ne.jp/AMOKN/20100819

教育委員会はそういった親や一般の議論を考慮した上で対応を考えるとすればよいのです。