【コラム】Google waveはなくならない

最近、ソーシャルソーシャルとうるさいですが、正直微妙というのが個人的な意見。

ネットが便利なのは間違いないですし、かつてブログを巡回していた能動的な行動が、twitterの勝手に向こうからやってくる受動的な行動に変わってきたというのはあるかもしれません。RSSはてブを上手に使っていた人もいたんでしょうけど、自分の場合、全く使わず。そもそも巡回するサイトが両手で足りる程度だから普通にブックマークで事足りていたりします。

Generalなインフォメーションとしてはtwitterはとても便利なのですが、もう少し狭いコミュニティーの情報のやり取りとしては少しオープンすぎるというのもありますよね。

また、140字の字数制限もちょっとうざったい。
その点、Google Buzzには字数制限ないみたいだし、便利そうだけどびっくりするくらい普及していない。
最近、どこのブログも、Facebook, mixi, twitter プラスアルファのボタンを配置するようになったけど、ボタンがあるにもかかわらず未だにBuzzのボタンを設置しているブログを見たことがない。



一方、そこそこユーザーがいたにもかかわらず、いきなり開発中止になったのが、Google wave

限定版の頃から使っていた身としてはあの中止には本当にびっくりしました。
Beta版>一般公開>一年もしないうちに中止。

一方のBuzzはいきなりGmailの受信トレイの真下に入り口設置です。

この政治力の違いは何だったのでしょうかね。Waveの開発がオーストラリアでしていたという話もあるので、本社との距離の違いもあったのでしょう。
Buzz, waveと並べて、ユーザーの多い方を残しますなんて競争をあおっても良かったし。
Gmailをwaveに取り込ませられるオプションをつけても良かったのに何故かそれもしませんでした。まぁ、マネタイズという意味ではサーバー負荷が半端では無かったというもあるのかもしれません。で、スタンドアローンを配る方向に変えたのでしょう。

とはいえ、waveを使っていたearly adaptorは結構いたわけです。
比率はどれくらいかわかりませんが、今でも使っている人はそこそこいるはずです。
開発中止を受けて、ビジネスユーザーは止めたかもしれませんが、個人で使う分には問題ありません。

そのGoogle waveは昨年末からあるアナウンスをしました。
一つは過去の書き込みを最大10 waveずつ保存する機能の案内。サードパーティー製のはあったのですが、内容がお粗末。その点、本家のは半端無く便利かつ早いです。
もう一つはGoogle documentsに組み込まれるという案内。この変化で使い勝手どれだけ変わるか分かりませんが、とりあえず完全に使えなくなるわけではないようです。

Waveなり、buzzを使い始めて、しかも、全体的には失敗だったということが明らかになっても、それでも使い続けているearly adaptorな人はかなりのGoogle好きなことには間違いないわけです。どんなに経済的に負担があっても、最も切ってはいけないユーザーと言っても良いかもしれません。ただ上手な発展のさせ方を見つけられなかったので、開発キットを配ってユーザーに続きを託したのでしょう。

ということで、Google waveは無くならないということを信じて、これをclosedのツールとして本格的に使ってみようかなと思った次第です。
すでに大学時代の友人とは使っているんですが、まさにすぐ横にいる感覚というのはwaveでしか得られない体験です。
これをもう少し広めの知人や友人達と使ってみたらどうなるか試してみようかと思っています。

感覚的にはスタバでたまたま知人と会って、立ち話をする感じでしょうか。