【日記】マンハッタンの一等地でバラ12本6ドルで勝負をかける花屋

このお店、Eastの96th streetの地下鉄の駅のすぐ横にあるんです。
店はフルーツを中心とした24hミニスーパーに隣接した路上にあって敷地は2から3畳くらい。それも道路の上だから、家賃はあるんだろうか???

いずれにしろ、その店の最初の売りはバラ12本6ドル。24本買ってもほぼ1000円ですよ。
写真を見て貰ったらわかるけど、その他のカラフルな花がどれも数ドルで売っている。

ちょっと異常に安い。そのため、普段花なんて買わない人でも思わず買ってしまう。
おかげでもの凄い勢いで商品を補充している。
恐らく、ニュージャージーかどこかからトラックで持ってきているんだと思うんだけど、売れ行きが安定しているから労働に無駄が出ない。その代わり激安だから損益分岐点の上ギリギリだと思う。それでも、人通りの多さと安さで凄く上手く回ってそう。

店では防犯ビデオを三つ四つつけていて、昼の暇なときに早回しでチェックしている。
そのチェックしている姿も丸見えなのでそれが防犯効果を生んでいる。

この店がもしかしたらつぶれない非常にアメリカらしい理由。

この店では買っていくお客さんに必ず綺麗に包装することを薦めてきます。綺麗に包装と言っても白い紙と透明のビニールで包み直して、藁のひもで結び直すだけ。その分のチップは花の値段から言っても1-2ドルで十分でしょう。
しかし、そこがアメリカ。24本買って13ドルでも、20ドル札を渡して釣りは要らないという人がいるわけです。何故ならそこがUpper Eastだから。

この店がつぶれなかったらちょっと感動。そして、みんながそう思うからこそチップを余計に払うんだと思う。こういうみんなが幸せになるビジネスって一番凄いと思う。

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