【コラム】日本の幸福度が低い理由

先日の勝間vsひろゆきは勝間氏が謝罪しているのに、本人の希望かTV局が気を遣ったのかYoutubeの動画を消されてしまい、後から見た人は何がどう悪かったのかわかるまい。
勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: ひろゆきさんとの対談について、心から非礼をおわび申し上げます 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: ひろゆきさんとの対談について、心から非礼をおわび申し上げます
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/52-7a45.html

その中で日本人の幸福度が低いという話があった。
私はどちらかというと、ひろゆきの意見に近いのだけれど嫁さんはそれも間違っていると言う。

日本人の幸福度が低いのは、親にありのままの自分を受け入れてもらえないからだというのだ。

例えば、英会話や塾に子供をやると、その子供の様子をずっと観察している親が沢山いるという。で、何々ちゃんは上のクラスに上がったのにどうしてうちの子は上がれないのですかと先生に食い下がり、子供にはもっと頑張らないとねともっと上を目指せと言い、今の子供の状態を受け入れない。

比較的収入の低い家庭ではうちの子供はバカだと親が言い、中級以上の家庭ではお金をかけて習い事をさせて過度の期待を寄せる。そんな子供達が中学高校と進学するにつれてどんどん伸び悩んでいくのを何度見たことか。

親の期待に応えられなかった子供は自信を持てず、それを求めて社会で必要以上に頑張る。しかし、社会の方が親よりも遙かに厳しく評価するのでそこにも安住の地はない。結果、自殺が増えるという悪循環に陥っているような気がする。

そして、そんな期待に応えられなかった故に親と密に連絡を取る人はあんまりいないのが日本ではないか。親に連絡するのは月に1回くらいという人も多いと思うけど、こっちの人は少なくとも毎週するくらいの勢いがある。それはどんな自分であっても親が受け入れてくれるからだ。何より心地よい相手が親なのである。日本だとこれが行き過ぎて今度は甘えになってしまうからいけないんだろう。(甘えが日本語独特の表現という指摘もあった。emotional dependenceではちょっと表現し切れていないと思う。)

大事なのは、子供に出来うる限りの選択肢を与え、その中で彼らが選択したことを受け入れ、認めてあげることだ。それが例えどんなに芽が出なくともだ。


また、社会のシステムをいじらずに改善出来る可能性があるのはこの点かもしれない。
ところが、この悪習があるが故に日本人がやたらと頑張る可能性もある。こちらの比較的低収入の人はそのことを卑下する様子もないし、それはそれで人生を楽しんでいるし、何より家族を大切にしている。

よって、一番良いのは、親が子供のことをありのままで受け入れてあげてそれがさらに向上心を持ち上げるようなシステムなんだろう。
いじるとしたら、妊婦教育の段階でしっかりこのことを教えてあげること。特に子供をしっかり抱きしめてあげるなど。
もう一つは教育現場でできることがあるが、それは別に機会に書いてみる。