【コラム】愛言葉 / nayuta

昨日は午前2時過ぎまで事業仕分けの生中継をニコ動で聞いていた。あれを見ていると、鳩山と小沢さえいなくなれば民主党が一番まともかもと思えるから不思議だ。逆にそういう風に世論を誘導して、選挙直前に身を引くふりをする死んだふり作戦を取るのが小沢的にベスト。そのためには悪評をできるだけ上げる必要があるので高速道路料金の迷走を演出したのだろうかとさえ邪推したくなる。

さて、ニコ動をさまよっているうちにたどり着いたnayutaの新曲カバー「愛言葉」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10051053

たまたま声のレンジが合っていたのか、どはまりしているし、歌も彼女にしてはかなり安定している。

眠い中聴いていると、ふわふわ雲の上に乗ったような感じで非常に心地よくなってくる。
nayutaより上手い歌い手さんはニコニコ動画にも何人かいるけど、この甘い声を越える個性はなかなかいない。

では彼女がメジャーで中川翔子水樹奈々、もしくは似ているといわれる平野綾みたいに売れるかというとまずそれは無理。
それでも、例えば上記に挙げた3人よりnayutaの方が好きだという層は必ずいるわけです。
しかし、手に入るお金には雲泥の差がある。

今はまだお金を絶え間なく儲ける仕組みを作ったものが勝ち組の時代。そこにこうやって投稿する人たちはマネタイズの事なんてこれっぽっちも考えてない。でも、こういう人たちに芸能人ほどでなくてもそれなりに妬まれることなく自然とお金が入っていく仕組みを作るとネット文化がドラスティックに変わり、リアルの芸能文化と競り合うようになっていける可能性がある。

特に不思議なのは、今までレコード会社がオーディションなどで発掘してきたシンガーソングライター、駅前で歌っている若者などが可能性を求めてニコニコに進出してきていないところだ。もちろん、そういう人はいるんだろうけど、今のところをオーディションを駆逐するほど溢れかえっているといえるような状況ではない。

彼らだって、何らかの大会に出て優勝や良い成績を収めることでレコード会社から目をつけてもらえる訳なんだから、チャンスがあるなら何にでも挑戦したいはず。
なのに出てこない。もちろん、録音や録画に多少のスキルが求められるという敷居はある。
でも、それなりに機材は持っているはずで、素人よりは良い環境があるはずなのに出てこない。

何故か。たぶん、テレビのような基本のインフラにまだなっていないからなんだろう。

その点、昨日の事業仕分け生中継は良かった。数万人しか入っていないらしいから大したことないけれど、中には初めてニコニコに入ったという人も沢山いることだろう。

前も書いたけど、リアルタイムコミュニケーションはtwitterよりもニコニコの方が先に立ち上げているし、内容は薄いけど、一体感のようなものはtwitterよりもニコニコの方が強く感じる。個人的にtwitterって、10年後には廃れていると思うのよね。ニコニコがメインのソーシャルとして生き残るとも思わないけど、方向性としてはこっちの方がありだと思う。

そのために解決しないといけないのは、一つは回線の太さ、より効率的なマネタイズの方法、より集客力のあるコンテンツだろう。
要はテレビがニコニコと融合すれば良いわけだ。

きっとそうなれば、歌手って、ニコニコから出てくるものじゃなかったのって時代が来てもおかしくない。