【コラム】勉強で一番大事なところ

さて、これでこのシリーズ最後です。

綺麗なまとめノートを作る。目的をこのように変更するだけで、軸が一本通るんですね。
まとめノートを作っている間に勝手に知識が刷り込まれ、勝手に成績が上がっていき、いつの間にか志望校に受かるだけの力が付いている。こだわるのはいかに自分が納得できるまとめノートを作れるかです。学校の成績も、試験の結果も、現在の順位も関係ありません。

最初の話に戻ります。勉強の過程を下記のように分解しました。

1)何らかの疑問や課題が生じる。
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2)それに関連する情報を収集する。
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3)疑問や課題に関連したルールを見出す。もしくは、人から教えて貰う。
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4)そのルールを自分の持っている情報に当てはめて、自分の環境における入力に対する答えを出す方法論を確定する。
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5)実際の(応用)問題に向かう。
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6)自分ルールを活かして、その問題を解決する。

まとめノートを作るというのは、3と4の間に当たるものです。ポイントは自分のルールを作るというところです。たとえ、誰かがコンパクトにまとまっている図や表をすでに作っていたとしてもそれを無理無理少し換えて自分の好きなように変更してみましょう。それが知識を自分のものにするということだからです。

上記の流れを十分こなせるようになってきたら、次のポイントは1になります。
例えば、大学受験の数学で一番難しいのは高校1年で習う数I(今なんと呼ぶかは知りませんが)です。逆に一番簡単なのは高校3年で習う微分積分になります。高度な理論ほど公式が固定化されていて答え方が一本道だからです。一方、数Iは何が疑問でとっかかりかも分からない問題が多いです。東大の試験で正答率が低いのも数Iの問題です。

1は訓練することで上達するのですが、大事なのは疑問に思ったことが例え試験に出ないことであっても、ほったらかしにせずに追求してみることです。例えば、公式が何故そんな公式になっているのかとか、トウモロコシが一番取れるところはどこでそれがどんな風に消費されているのかとか。何でもよいので疑問に思ったこともどんどんまとめノートにまとめていきます。そうすることで自分の知識に根が生えて忘れたくても忘れられない独自のルールを作ることが出来ます。