【コラム】「光の道」に必然性をもたせられる唯一の方法

【コラム】ユニバーサルサービスとしての「光の道」に必然性をもたせられる唯一の方法(タイトルが入りきらなかったので、二度書いておきます)

来月、孫氏と池田信夫氏が対談を行うようだが、電子カルテや電子教科書程度なら別に光にする必要はないわけで孫氏がやや劣勢のような気がします。

前回の佐々木氏が劣勢になったのは必要だとされる中間のプラットフォームをどうするのかという強いメッセージがなかったからです。プラットフォームが一番大事といいながらそれをどうやって組み立てるのか。国がやるのか、海外のものを使うのか、企業にやらせるのか、いずれにしても国が何からのお金を出すとなると死の接吻になって駄目になるのは目に見えているのでやるのは規制解除まででしょう。すると、企業がやろうといっている孫氏に押されるのはしょうがありません。

とはいえ、今回は池田氏の方が後出し出来るのでやや有利です。

そこで、孫氏サイドに提案を一つ。


「光の道」を使って、テレビのアーカイブを流せるようにするというのはどうでしょうか。同じユニバーサルサービスですから必要性に説得力を持たせることが出来ます。

専用の映像機器が必要になってきますが、日本の電子機器メーカーなら余裕で対応可能です。

アー カイブに関してはCMを流せるようにして、家族構成や購入履歴から好まれるCMがピックアップされる。
そうすることで、テレビ局に再度広告費が流入することになるのでテレビ局としては大歓迎。

CMを提供する企業側は流せるCMの総量が決まっていて、それをどのように活用するかは契約次第。
スポットで流しても良いし、あえてターゲットを絞らずに流しても良い。

このCMに関しては飛ばせないようにし、飛ばしたい場合はペイパービュー、ソフトオンディマンドでお金を払う必要があるようにします。

録画機との棲み分けは、CM付きのアーカイブは無料で480p、CMなしだとペイパービューで1080i/720p、将来的には1080pで3Dに対応するのもありでしょうか。基本的に録画不可ですが、よりお金を払うと可能とかにすればよいかと思います。また、モバイル用の圧縮動画は録画可能でよいでしょう。

一つ一つの家が異なる番組を見るため、そのトラフィック量は膨大なものになり、「光の道」以外の解決法はありません。
当面はガラパゴス規格になりますが、電子機器メーカーは大歓迎でしょう。
また、場合によってはシステムそのものを輸出することが出来るようになるかもしれません。

ニコニコ動画Youtubeとも連動可能にしてそのチャンネルについては昨日書いた通り。

個人情報をどこまで集めるかは顧客側で設定できるようにして、例えば、笑顔チェック機能とか、購入履歴機能、家族構成チェック機能なんかは最初に設定するようにします。
その際、小売の方で設定するサービスを提供してもらえれば、おじいちゃん、おばあちゃんでも使えるし、小売店のサービスの売りに出来ますからネット販売に対抗したい小売店からも歓迎を受けます。

テレビのアーカイブが好きなときに好きなだけ見れて、しかもCMはそれぞれの視聴者に最適化されたものが流れる。
例えガラパゴス規格であっても、夢のようなテレビ環境であり、必ず他の国も真似をしたくなるはずです。
その際、先行して問題点を解決し、技術革新を進め、より良いサービスを提供することでこのシステムの運用において圧倒的に有利な立場、知識を得ることができます。

アクセス通信会社もトラフィックに対して薄く使用料を徴収することで、赤字になることは絶対ありません。

また、ニコニコ動画Youtubeがしてもよいし、アクセス通信会社やテレビ局がしてもよいのですが、ペイパービューは一般の個人や小規模の会社も映像作品を登録できるようにします。また、Youtubeで見られるような10分程度の作品に関しても見られた回数によってキャッシュバックされる機能(お金は広告費から捻出)をつけることで今まで以上に個人のクリエイターを増やすことができます。

PVやライブ映像を提供することで音楽業界の会社もお金を徴収することができますし、マイナーな路上プレイヤーもビデオを登録することで視聴者にお金を払ったという感覚を持たせることなくお金が貰えるようになります。

赤字で潰れかけているテレビ局、アクセス通信会社、個人を含めてニッチなプロダクトを作っている会社やクリエイター、電子機器メーカー、一般の小売、視聴者。
全ての人が得をする夢のようなシステムです。
いかがでしょうか?

テレビに映っているヒトの肖像権に関しては、申請すれば広告費から一定額が支払われるようにすればよいです。どれだけ見られたかの正確な数字が出ますから支払うべきお金も正確に計算出来るはずです。