【コラム】議論することの意味
議論することの意味は何だろうか?
相手に正しいと思っている考え方を持って貰えるようにできるだけ説得することだろうか?
実は全ての意見は、ポジショントークに過ぎません。(ポジショントークは和製英語なので海外では通じないそうです。)例え、一見利害関係がない事柄であっても、巡り巡って自分に不利なことをあえて言うことはほとんどありません。一見不利そうなことを主張していても必ず別のバックアップがあってそちらが破綻しても自分は困らない場合だけでしょう。
ある事柄Aに対して、賛成の人達が多ければ議論は賛成側に揺れ、反対側の人が多ければ反対の方に意見は集約していきます。
大抵は混ぜ混ぜですから、結局数の多い方に引っ張られがちです。正確には主張の力強さの集積の差で決まります。
では、議論は何のためにするのか?
大勢が賛成派か反対派かを見極めるためにするのか?
また、議論することで相手の意見を変えることが出来るでしょうか?
そういう目的もあるわけですが、一番大事なことは他人のポジションを理解することです。
そして、できるだけ攻め込ませることです。
物事は必ずぐるっと回って同じ所にやってきます。その時、反対論を極めると賛成側に回り込んでしまうポイントがあります。逆に賛成論を極めると反対側に回り込んでしまうポイントが出てきます。そこに落とし込めるのが一番。
だから、まだ準備が十分でないなら、あえて攻め込ませるだけでも構いません。
悔しいことを言われても、我慢します。十分相手を引きつけてから、最後に相手が通ってきた橋を切り落としてしまえば良いんです。
その時、相手はあなたの主張と同じ事を言わざるを得ない状況になっています。
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