STAP細胞〜捏造のメカニズムについて

タイトルにSTAP細胞と書きましたが、STAPにも触れつつ、一般論を中心に書いていきます。


捏造にも二つのタイプがあります。


まず、科学論文はストーリーがあるわけです。誰も想像していなかったストーリーで三つから四つの登場人物(主にたんぱく質、もしくは事象や症状)のつながりを明らかにできたものが高い評価を受けて、Nature, Cell, Scienceといったトップジャーナルに載ります。


このストーリーそのものが全くの作り話である場合と


そのストーリーを証明するためのデータが作り物である場合があります。
ストーリーそのものが作り話だった場合、データもすべて作り物になります。


通常はストーリーを思いつくデータ(過去の論文のこともある)が最初にあって、そこから、仮説を立てて、それを証明するための本データを取りに行きます。



このとき、根拠となるデータが全くない場合は、まさにストーリーそのものが作り話のときですが、全くきっかけがないことはないので、少なくとも似たような話はすでにあるわけです。
STAPの場合は、分化した細胞が未分化な幹細胞になるというストーリーであり、すでにiPSで報告されています。


ということで、ほとんどの場合、データが作り物というのが捏造の正体です。


では、何故、捏造をするのでしょうか?


これもいくつかパターンがあります。
まず、大きく分けて、捏造するデータの重要性で分けられます。


そもそも論文のストーリーにおいてなくてはならないデータの場合がA


ストーリーの根幹を成すデータはしっかりしていて、それをサポートするデータの場合をB

とします。


また、捏造をするヒトの立場や狙っているジャーナルのレベルによっても悪質性に違いがあります。


追いつめられてやるのが以下のXとYのパターン。余裕があるのが、Zのパターンです。


X)卒業までの時間があまりないため、学位をとるために、やってもいないデータを盛りつけて統計学的有意差を出す場合


これはほとんどの場合、上のBにあたります。
本人も悪いことをしているという自覚はあって、ただ将来的に自分が科学者になるわけでなく、就職するんだけど、箔をつけるために学位が必要という場合です。
また、出す論文のレベルもインパクトファクターが3以下のしょぼい雑誌のことが多いです。
引用されることもほとんどないので、実害は少ないです。3−4年間の努力を無為にする行為ですが、たいていの場合、本人もそのことを自覚しています。


ただ一度捏造をしてダークサイドに落ちてしまうともう取り返しがつかないため、学位をとる段階でそんなことをした人が科学者になるとよりブラックになることがほとんどです。
今回のSTAPもそれに近いですね。


このダークサイドの落ちるときというのは、本人がひとりで勝手に落ちることはなく、周りに必ず前例がいます。
軽い気持ちではじめたものがだんだんと悪質になっていく。万引きや薬物中毒と同じ感じです。
なので、STAPの場合も、彼女が学生の時に似たようなことを周りがしていたり、もしくは、それがいけないことであるという雰囲気が周りに無かったのだろうと推測できます。
http://gahalog.2chblog.jp/archives/52269766.html


また、それがわかっているから、ほとんどの科学者は捏造に手を出さないようにしているわけです。
そもそも貧しい生活をしてまで好きでやっているのに、それを全否定するようなもんですからね。


Y)生き残りをかけて、データを作るパターン


アメリカは競争社会です。西海岸にあるスクリプス研究所は政府による研究費であるR01を取れなかったらすぐ首になるため10年も経つとほとんどメンバーが入れ替わるそうです。
近年の経済の伸びの悪さから、数年前は12%あった採択率も7%くらいに落ちているそうです。ちなみに日本だと20%程度です。その分、額が少ないのですが。


この場合、捏造をラボ全体でする場合と、個人でする場合があります。


どちらも根幹は首になりたくないです。


ラボ全体だと、ラボヘッドが捏造しろとはいえないので、捏造を見逃すパターンが多いですが、ラボによってはデータを作ってこいと直接脅されるところもあるそうです。
そういうラボはそのうち、うわさが広がって結局、予算が取れなくなり、つぶれるんですけどね。


あとは個人が契約延長をしてもらえるようにデータを作る場合と、
また、昇進するためにデータを作る場合があります。STAPの場合、後者が近いです。
前者は、本土に戻りたくない中国人・韓国人のうわさをよく聞きます。


後者のパターンで捏造論文で教授になっても、教授になった後は捏造しづらいのでたいていの場合、鳴かず飛ばずのラボになりそうですが、実はそうでもないんです。


日本で捏造が絶えないのは一度教授になってしまえば、よほどのことがない限り、首にならないからです。ここで一般的な終身雇用の問題とつながります。
教授になると、そもそも実験しないので、捏造する機会も減ります。若い人がある程度、教室に入ってきますから、適当にパワハラをしておけば、たまに来る優秀な子がいい仕事をしたり、駄目な子の中には同様の理由で捏造をするかもしれませんが、それに目をつむって、目立ちすぎない仕事にまとめておけば、それなりの実績になります。
捏造で教授になった人のラボがまた捏造する子を生み出す構造がここにあります。



数年前、捏造で首になった人が東大にいましたが、その人はそもそもラボ内の競争で負けないために最後に捏造に手を出してしまったわけです。で、首になったと。
ところが、その競争相手はもっとひどい捏造をしていたわけですね。それどころか、他人のサンプルの中身を勝手に入れ替えたり、捨てたりするような人だったわけです。そんなひどい人でしたが、世界的に有名なラボに留学して、現在も国内の研究所でラボを持っています。ただ自分が悪いことをしたことも自覚しているし、2ちゃんねるに書かれていることも知っているので、こんな時代なのにラボのHPも作っていません。



日本の大学で、Nature一報よりも、毎年JBCを出せる人を教授に選ぶことがあるのは、そういうリスクを回避するためです。


いずれにしろ、このパターンの場合、Aのことが多くて、その論文は再現が取れないため、ほとんど引用されないことが特徴ですし、捏造したストーリーの次にストーリーを作ろうとしても、元の概念が間違っているので、もはや捏造以外でストーリーがつながらないのです。



Z)論文のストーリーを綺麗にするために主にデータをカットしていくパターン
捏造とはちょっと違うのですが、主にBのパターンで、統計学的有意差をとるために不都合なデータをカットしていくことがあります。


個体差や実験手技上の問題から生じた外れ値をはずすというのが目的ですが、ほとんどの場合、論文にそんな処理がなされたとは書いていません。


ただその実験に詳しい人が見れば、n数(実験をした回数)の数から、データを削ったかどうかわかったりします。つまり、n数の嘘はつかないわけです。実際、一緒にかかれている統計値から嘘がみやぶられるので、やるメリットがありません。



自分の場合、個体差が激しいため、場合によってはひとつのグループのnが40を越えることもよくありますが、同じジャンルのほとんどの論文は十数回しかnがなく、場合によっては一桁のこともあり、その場合、あぁ、削ったのねと判断できますが、ほかのジャンルの人には判別はつかないでしょう。


ストーリーに合わない、もしくは、ストーリーが脱線しそうなデータを全部省くというのはトップジャーナルに載る論文では結構やられていますが、これは読者の立場を考えると微妙な問題です。


そういうデータがあると、わかりにくい論文、根幹のストーリーが信用しにくい論文とみなされ、なければないで、きれいなストーリー、すばらしい論文と見なされますが、そもそもの仮説が間違っている可能性もあり、その後の研究を間違った方向に導く分、研究予算的にも、それらに関わる研究者の時間的にも無駄をたくさん作るという実害があります。


なので、研究者としては、どんなにスマートでわかりやすい論文でも、実は間違っているかもしれないというスタンスで望むことが大事です。


ということで、この問題の場合、わかりやすさを読者が求めるために、絶対出てくるであろうストーリーに相反するデータが省かれて、実は真実への手がかりになるモノが広く知られることがないという実害があるわけです。



●Scienceの文化の違い
大阪大学で捏造が連発していた時期がありますが、関西圏に行った後輩から話を聞いてなるほどと思ったことがあります。


自分たちは生産性がそれほど高くないラボにいたわけですが、その一つの理由にそのデータが確実にそうかどうか、繰り返し実験をしていたんですね。


ところが、関西の人たちは一度差があるようなデータが取れたら、もう次のステップに進めという感じでやっているそうです。
これは東京とか関西圏には同じ分野の研究者がいて、距離的に近い分、情報伝達が早く、競争心も煽られるからかもしれません。



自分の留学先は逆にトップを行きすぎていたので、競争相手がいないという状態であったため、もの作りをしないことでスピードアップをはかり、実験自体は金にものを言わせて一気に解決するという方法論でした。



確認実験を繰り返ししていれば、似たようなデータはいくらでも揃うので、図を作る必要もなくなるわけですけどね。なので、過去の同じ論文からデータを持ってくるようなことはありえないわけです。



●3Rのデメリット
ところで、世の中には動物愛護の精神で3Rだと主張する概念もあるわけです。


(1) リデュース (2) リユース (3) リサイクルです。


特に動物実験でよく言われることなのですが、動物は個体差も大きいから実はnを少なくすることは無理なんですよ。


それを無理矢理、減らせ減らせといった結果、データを削って、むりやり有意差を取るということが行われるわけです。


科学者がこの概念に迎合したのは、nが少なくても、3Rの精神から最低限の動物で済ませられたと大きな顔を出来るからですが、正直、そんなことは不可能なんです。
なので、間違った解釈を誘導しやすく、結果的に間違ったストーリーでみんなが実験しますから、結果的にはその間違ったストーリーで実験された動物達は無駄になっているわけです。



●何故、バカンティ博士は論文撤回に同意しないのか?


”論文には画像や表現に不自然な点が指摘され、共著者の一人、若山照彦・山梨大教授が「信用できなくなった」と撤回を呼び掛けた。バカンティ氏は「仲間からの圧力でこのような大事な論文が撤回されるとすれば大変残念だ」と話した。(共同)”


いくつか理由が推測できます。


ひとつはすでに次のステップのプロジェクトが動いているからでしょう。実際、論文が発表されたときはすでに人の細胞でやっているという噂がありました。
ただ上手くいくかどうかはまだ分からない段階なんでしょう。その意味で、バカンティ博士も確信が持てないのだと思います。
ここで、彼女が全部捏造でしたと告白すれば、バカンティ博士も納得するでしょうが、人間関係的にそれも無理なのでしょう。


実はバカンティ博士は四兄弟だそうです。四人とも科学者になっており、成功しているそうです。
ということは、再生医療につながるこれらの研究に寄付しようという金持ちも結構いるはずです。
どんな世界も基本人間関係なので、論文を撤回さえしなければ、口八丁手八丁でいくらでも丸め込めることは出来ます。



もう一つの理由は、以前から書いていますが、


サイエンスはゲームなんです。
いかにみんながびっくりするような仮説をたてて、納得させるかのゲームです。


どんなに真実を追究して、しっかり実験していても、テクニックの限界があるため、解釈を間違えるのはよくあるし、実際、ほとんどの論文が15年以上前の論文を引用していないことから、新しい概念による塗り替えやよりミクロな世界へ進んでいるわけです。


で、結果的にトップジャーナルでも半分は間違っていたということになります。


STAPの話はそれはそれで魅力的だったから、これだけ話題になったわけです。同じ方法論でなくとも、似たようなアプローチはあり得るわけで、概念としての価値は十分あるわけです。
それをわざわざ消す必要も無いだろうという判断です。それよりも、サイレントな捏造論文がもっとあるわけで、一部のジャーナルが取り組んでいるようにオープンなコメント欄をサイトに設けるなどの建設的な処置の方が有効でしょう。




●捏造を防ぐ方法
最後に捏造を防ぐ方法を書いておきます。


どんなラボでも仕事の進展を発表するミーティングが月に2-4回はあるはずです。
そのとき、常に生データを見せるように要求することです。


実験によっては、数字しか出ないものもありますが、nが少ないとどちらに転ぶかわからない段階から生データを要求することで、数字をいじりにくくする効果もあります。


実験は一つだけではないので、かりにどこかで捏造しても、それが嘘だったら次の段階でひっくり返ります。


あとは複数の人に別のステップの実験をさせることです。そうすれば、捏造ストーリーとかみ合わないデータが出てくるので、どのデータが間違いかという話になります。


自分の留学先は常に2-4人でしないといけない実験だったので、ごまかしようがなかったというメリットがありました。


まぁ、二人に同じテーマを与えて、良く出来た方だけが論文に出来るとかいう無茶なことをしていた人がいましたが、捏造を防ぐという意味では役立ちますね。

女の子が男子のお願いを嘘でかわしてはいけない理由

職場に婚約破棄した女の子がいて、その子の話を聞いた後に、知り合いの女の子何人かにインタビューして気づいたことです。


女の子はよく自然に嘘をつきます。


電話番号を聞かれて、でたらめな番号を教えたり、携帯忘れたからわかんない、とかいったり、


デートに誘われたときに、ありもしないもっともらしい用事を言うこともあるし、どう考えてもそれはないだろうということを理由にすることもあります。


これは男女とも一度は経験したことがあるだろうし、女の子も自分が嘘をついていることを自覚しています。


なので、女子にとって、いかに自然な嘘をつくかというのは、結構大事なスキルとして自覚されており、とっさに良い言い訳ができないことを悩みの種にしている子もいるくらいです。



で、嘘をつくときの心理メカニズムはこういうものです。



自分はむげに断るようなひどい女ではない、少しでも相手に良く思われたい。
そして、できれば、相手のことを傷つけたくない。



そのため、本当にどうでも良いと感じた相手には、ばればれの嘘もつくし、
できれば、ありえそうな綺麗な嘘をつけるとパーフェクトという認識が多いようです。



ところが、この行動は狙いと全く逆の結果につながります。



もし、本当に相手と電話番号を交換したいのに自分の電話番号がわからないとしたら、どうするでしょうか?
もし、相手と本当はデートしたいのに、本当に都合がつかなくて断らざるを得ない場合はどうするでしょうか?



電話番号は自分のを教えられなくても、相手の連絡先を聞いて後日連絡するだろうし、
デートの場合は、別の日取りは駄目か確認するでしょう。


しかし、断りたい場合、実際はそんなことはしないわけです。


つまり、相手の男の人にほぼ100%に近い形で嘘をついているということはばれているわけです。



すると、そこまでして断ったわけだから、相手にもそのことが分かってちょうどいいじゃんと女の子はいいます。



違うんです。



まず、嘘をつかれるというのが男にとって一番精神的なダメージが大きいわけです。要するにまともに相手をしていないということですから。
それくらいなら、
「あなたはタイプじゃないからヤダ」といわれた方がまだましなのです。
少なくとも、そこは正直に相手をしているわけですから。ちゃんと相手のことを見ていますというメッセージも含まれています。


実は、嘘をつくということは、同時に平気で嘘をつく下らない女だというメッセージを送ることでもあるんです。
つまり、自分のことを少しでもよく見せるという目的にもっとも反した結果を導きます。


このように下記の当初の目的と全く逆の結果になることがわかります。


「自分はむげに断るようなひどい女ではない、少しでも相手に良く思われたい。
そして、できれば、相手のことを傷つけたくない。」



そして、決定的な理由がもうひとつあります。


もし、あなたに彼がいたとします。好きな人でもいいでしょう。でも、あなたは可愛いので、彼の存在を知らない男が言い寄ってきます。
そこで、上記のように嘘をついて断ります。

もしくは、もっと些細なことでも構いません。女友達にお茶を誘われたときでも構いません。
そんなときに本当は用事もないけど、気分が乗らないからいかないときもあるでしょう。そのとき、本当に軽い気持ちで、軽いうそをついて断ります。


そのことを一度でも彼に見られていたとしたら、もしくは、そのことを彼に話したとしたら、彼はどう思うでしょうか?


ほとんどの場合、彼は何も言いません。どう思ったかは決して口にはしないでしょう。


しかし、確実にこいつは平気で嘘をつく下らない女だというメッセージは伝わっているんです。そして、将来、ちょっとしたことでけんかした時、こいつはあの時のように自分に対しても嘘をつくに違いないと思われてしまうのです。


場合によっては、彼のために嘘をつくこともあるでしょう。ところが、そのことは、その一番大事な彼からの信頼を失うことにもなるんです。
しかも、それは時限爆弾のように、嘘をついたときでなく、二人の関係が少しこじれたときに爆発します。


これがどんなときでも嘘をついて断ってはいけない理由です。



むしろ、ストレートに本当の理由をいって、断った方が相手を傷つけないし、また、彼や他の人からも信頼されるのです。
そして、自分の本心をちゃんと言える人と認識されて、恋愛だけでなく、仕事においても信頼され、重要な仕事も任されるようになるでしょう。

PS VitaをPS4のコントローラーにすればよいんじゃない?

昨日、PS Vitaの値下げが発表されました。
ソニーが「PS Vita」を値下げ、3G と Wi-Fi の両モデルを1万9,980円に統一


一方、明日(日本時間で21日朝8時)、PS4の発表が期待されています。発売は年末みたいですが。


これは4Kへの正式対応(ドライブのBDXLへの対応も含む)と、次期HDMI規格を取り込めるようにという次世代への対応と、マイクロソフトのX box720に対抗するためのぎりぎりの期日のようです。
遅すぎると、マイクロソフトに負けてしまい、早過ぎると新しい規格を取り込めない。なんと言っても、PS4はこれからの6-7年をになうソニーのホームネットワークの中核と期待される機器ですから、任天堂みたいに2-3年遊べればよいというものではありません。

で、コントローラーもリークされています。

リークされたPS4コントローラーの新しい写真が登場!


また、冗談のような特許も取られています。

ソニー、ボタンや3Dカメラ付きタブレット型コントローラ EyePad を特許出願。発光部でMove機能も

スマホに負けないためにもゲームの体験自体を全く新しいものにする必要があるわけです。

これからゲーム機市場はどこへ向かうのか



で、このタイミングでPS Vitaを値下げしてきたということは、PS VitaがPS4のコントローラーになるんじゃないと勝手に期待して予想。
プラットフォームのすりあわせでPS Vita、PS4両方でプレイできるようにしやすくするらしいので、ほぼシームレスにどこでもゲームをしたり、録画したテレビを見たり出来るようになるわけです。


まるで、映すモニターを変更するだけのようにPS VitaとPS4をプレイできるようになれば、面白いんじゃないでしょうか。


まぁ、実際は3月のソフトラッシュに合わせただけみたいですが。


PS Vitaの値下げタイミングは絶妙だと思う

新しいハウステンボスの魅力

ハウステンボスに行ってきました。ハウステンボスは創立以来ずっと赤字だったのですが、HISの会長さんが社長になって、1年で黒字になったそうです。
今回、ハウステンボスに行ったのは初めてなので、どう変わったかのかは実感できなかったのですが、あえて何も情報を得ずに感想を書いてみたいと思います。


まず、大きな勘違いをしていました。私はハウステンボスはオランダの町並みに花が敷き詰められた庭がついているような所で、お土産売り場やレストランがあるだけの施設と思っていました。


しかし、実際は、テーマ毎に6-7個のブロックに分かれており、それぞれにユニバーサルスタジオのようなエンタメ施設が用意されていました。ディズニーランド的といってもよいでしょう。


それぞれの施設の入館料は300-600円前後で、2800円くらいのチケットを買えば、無料で入れるモノも多数ありますが、中には100円だけ値引きとか、一切値引きがない施設もあります。
例えば、ワンピースのサンザンドサニー号に乗船するのは、一切値引きがありませんでした。
基本的に人気があるモノはそのチケットが使えないようです。



さて、何を変えたのかはわかりませんが、そういう前知識なしで感じたことを挙げていきます。


1)従業員の数がぎりぎりまで減らされている。
だいたい中小の施設だと一つの施設に店番的な人が1人しかいません。


2)従業員のホスピタリティーは各人に委ねられているようにみえる。
それらの施設の運用は割と各人に任されている感じ。
たとえば、うさぎをみつけられなかったミラー迷路では、他の客がいなかったこともあり、逆からうさぎのところまで案内してくれました。
また、人気で席が埋まってしまったエンタメ施設があったのですが、翌日だと割引を受けられません。すると、明日その旨を言って貰えれば、「たぶん」値引きしてくれますよ。とか。
彼は「たぶん」といったので、そういうことがルールとして決まっているわけではないようでした。


2回も大きく、経営母体が変わっているので、当初の見積もりに反して全然受けがよくなかった施設の建築費はサンクコストとして無視できます。
すると、一番響くのは、季節毎に入れ替える花だったり、従業員の給与になります。


それは1)のようにカットしましたが、スマホを始め、無料で遊べる娯楽があふれかえっている上にメインの顧客が老人の現代において、昔のように新しい娯楽施設が出来たというだけでは客は引っ張って来られません。



一番大事なのは、人と人のつながりです。



人とのコミュニケーションがあって、はじめてまた来ようと思えるのです。だから、ディズニーランドはホスピタリティーに力を入れて、それだけの従業員を揃えています。


しかし、ハウステンボスは花を入れ替えるという大きな経済的負担がかかるため、それができません。


そのため、二つのことをしているようでした。


3)選択と集中で、企画モノのイベントには人が割かれている。
その時は仮面舞踏会というイベントがあり、仮面を来た何もしていないスタッフが多数一日中広場をうろついていました。


仮面舞踏会の雰囲気を作るためです。


4)街角で、多くの大道芸人が芸をしていました。
彼らは最後チップを要求してくるので、恐らくハウステンボスからは経済的な支援はないのでしょう。
しかし、施設の利用料が最低300円くらいなので、チップもそれに合わせて高止まりする傾向があり、彼らも普通の街角でやるよりは実入りが良さそうでした。
実際、私が最後に体験した大道芸人にはあまりに面白かったので1000円払ったほどですから。


面白かったといっても、芸の内容が面白かったのではありません。



大道芸人って、圧倒的な芸を見せて、人々がその技術の高さに感動してお金を払うという仕組みのようにみえますが、実際は違います。


一番の違いは、払う金額は客が決めるということです。


しかも、比べる相手があまりいないので、どれくらい凄いモノなのかを客に実感してもらう必要があります。



そこで、彼らが使う演出テクニックは以下のようなモノでした。


i) 拍手の大きさを指定する。客には難易度がわからないため、難易度に合わない反応に対して注文をつけます。

ii) 「うわっ、できるかな〜」など、不安な様子を客に見せます。(これは決まったお金を取るプロとの大きな違いです。)

iii) 失敗してもやり直す。

iv) 後ろの方で小馬鹿にする客もいるわけですが、「やれるもんならやってみろ」的なあおりを冗談っぽく入れて、前の方にいる客との精神的な分断化をはかり、前の方の客のロイヤリティーを上げる。

v) よく見えないだろうからと理由を付けて、前の方に来るように客に指定したり、最前の人を座らせる。そうすることで、客を増やし、前の客は立ち去れなくする。

vi) 必要なアイテムを持ってくるのを忘れたとうそぶき、かわりのものでやりますと一見難易度が上がったように思わせる。その時は、ジャグリングの棒の代わりにナイフを使っていました。

vii) 客にどこに入れるか指定させ、その答えに対して、それは出来ませんとうそぶき、でも、頑張りますといって成功させる。

viii) 難しい技に関しては、ちゃんとこれはさっきまでのと違って、かなり難しいんですと説明する。



これらに共通する目的は、応援してあげようという気持ちを客に持たせることです。



人を好きになるというのは、人と人のつながりでもっとも強力かつ次の動きに効果的な心の動きです。


一対多、その場その場の客の反応で勝負している大道芸人を沢山使うことで人と人のつながりを演出する、実は、ハウステンボスの一番の肝となるサービスだったりします。



一方、アメリカのユニバーサルスタジオはこれを、出し物の小屋の中でやっていました。赤の他人とのコミュニケーションが気軽に出来るアメリカだからこそ成功したモデルでしょうが、残念ながら、傍観者となって、初めて観るパフォーマーと積極的に絡もうとしない日本人には向かない方法です。だから、ハウステンボスの小屋の見世物ではほとんど人が演出に絡まず、3Dや大画面、水しぶきなど人ではないものに頼ったモノが多かったです。


大道芸人は昔からいたみたいなので、赤字解消のキーポイントではないでしょうが、積極的に海外からも大道芸人を呼んでいたりして、その点の方向性はぶれていないようでした。


ちなみに私が最後に見たパフォーマーはまだ高校生みたいでした。
その初々しさもよかったんですよね。

Performer SATOYAの活動日記

日本企業の業績を上げる新しい税制度案

アベノミクスの3本の矢が話題になっています。


実際は参院選までのばらまきなのですが、予定調和的に本当「いいかげんに」お金が使われています。自分の周りでも、高専には一校あたり数億の予算が付き、一部の省庁関連の研究費には1ヶ月で使いきってくれという数百万のお金がばらまかれたりしています。iPS細胞関連では採択率50%近いという異常な事態になっているそうです(通常は10%前後の採択率、高くても20%程度)。

自分もiPS関連で適当に予算案を書いておけば良かったとちょっと後悔。まぁ、ちゃんと研究はするんですが……。さて、アベノミクスの3本目の矢、民間投資を喚起する成長戦略です。


池田氏も指摘するように、本質的に必要なのは、生産性の向上、都市部への人の移動、生産性の高い部門への労働者の移動で、ターゲット政策で特定の産業や部門にお金をばらまいても、いびつな労働分配になり、予算がつきたところで、その産業はまとめて足手まといになります。


そして、日本企業の問題は、本来、株主のものであるはずの会社が社員のための会社になっていることです。企業の株の持ち合いなどにより、株主に物言わせぬようにそれはさらに強くガードされています。


付け加えるなら、減点方式でのし上がった決断できないサラリーマン社長、時には強くなり過ぎた組合の圧力なども生産性を上げられない理由になります。


さらに法人税をできるだけ払わないで良いように、業績を赤字、もしくは、見かけ上の収益を圧迫するようなスキームにしている企業もたくさんあります。本来なら、次のステップへの投資をしているなら、将来的に支払う税金も増えるだろうから法人税は免除するわというのがコンセプトだったとは思いますが、形骸化したり、上手く税逃れに使われています。


しかも、デフレ圧力で、給与も下がっているため、法人税も払わなければ、社員の所得税も下がっている、それでいて、企業の内部保留だけは貯まっていくという状態です。内部保留といっても、辞める社員の将来の年金資金とか理由はあるでしょうが、結果的に税収が落ちているのは間違いありません。


また、元々法人税所得税の二重取りが問題になっていたことが、業績の赤字調整を生み出していた側面もあるわけです。


それに給与を上げるのは簡単ですが、下げるのはかなり抵抗があるため、手当の廃止やボーナスの削減などで何とか対応するしかないのが実情です。


そんな状況の中で、安倍総理が実現したいのは次の2点みたいです。

・企業の業績を上げたい。

・社員の給与を上げたい。

スタグフレーション云々の話は無視して、この2点だけに注目した対処法を考えてみます。私は全くの素人ですから、本来なら気付くべき障害ポイントもあるのでしょうが、素人なりに素朴に提案を挙げておきます。よって、玄人の方には、この案を実現するためのさらなる提案を期待しておきます。


案の骨子は次の2点です。

1)法人税を多く払った企業の社員は、それに合わせて所得税の免除、もしくは、特別控除の拡大をする。

2)一定規模の企業からスピンアウトした企業の社員は業績に関係なく、5年間同様の措置をする。


1)は社員の方ばかり見ている企業の姿勢を逆手に取るわけです。給与は上げられない。ボーナスも下がる一方。配偶者控除廃止なども検討されています。でも、法人税を払ってくれれば、所得税の負担が減るとなったら、会社に対して法人税払えよという圧力が全社員から来ます。会社の業績が上がることが、個々の社員1人1人の問題になるわけです。


で、政府としても、不要施設の買い取りとかするくらいなら、業績を上げている会社だけ優遇する良い口実になります。


すると、業績の良い企業がそれだけ給与を下げるかもしれないという批判があるでしょうが、そもそも業績が良いわけだから、社員の理解は得られないでしょう。


めちゃくちゃシンプル。


所得税の免除、もしくは、特別控除の拡大が、税の公平性を損なうというのなら、別の名前を付けて還付すれば良いでしょう。


税務署の業務が増えるし、なりすまし対策をどうするのかに関しては、

・まず、情報公開される上場企業だけを対象とすること。

・株式公開していない企業については同様の情報公開を必要とする。テクニカルに可能かどうかは専門家にお任せ。

・次に事前の登録制にして、対象となる社員、基本的には全従業員の名簿の提出。

・比較的業務が暇になる時期に税務署にきてもらうことにする。その際、行くべき税務署や時期まで指定すれば、通常業務への支障は少なくなるはず。

まっ、実務は別途考えてもらいます。



ただ今の日本の企業だと、法人税を払いたくてもリアルに赤字だらけで無理。でも、仲間や同期を切るわけにもいかないという悩みもあるでしょう。


その対策が2)です。スピンアウトの促進です。


つまり、連結から外れた立ち上げたばかりの会社に関しては、業績に関係なく社員の所得税の優遇制度の一番良いものを5年間適用できるようにします。すると、二つの動きが出てくるでしょう。


一つは不採算部門の切り離しです。5年程度は何とかやっていける設備や資材、情報などをあげて独立させるのです。
その会社が生き残れるかどうかはその5年間で決まります。


ビンチはチャンス。その5年間で、頑張って旧本社を見返すような業績を出す会社もあれば、そのままつぶれるところもあるでしょう。


でも、チャンスは与えられるわけです。一方、本社は身軽になります。


大きすぎてつぶせない銀行もそんな感じで負債を一部の部門に背負わせて、分割させるのもありかもしれません。


一方、業績の悪い大きな会社から、5年以内に収益性があげられそうな部門が独立することも考えられます(この場合、その技術なり、システムが元々誰のものであったかで裁判にもなりかねませんけど)。


ただ普通に副業としてやるよりは税制上も有利にすることで、雇用を生む効果は今よりも強くなります。5年後に再度スピンアウトのふりをする会社もあるかもしれませんが、業績があるなら、同様の措置は受けられるし、駄目な会社はそのうち潰れます。

【テニス】尾崎里紗 in 福岡国際女子テニス2012

ここのブログの趣旨には若干反するのですが、尾崎里紗で検索してやってくる人も多いので、こちらにも載せておきます。

彼女が福岡に来たので、試合を見に行きました。


岐阜で行なわれたカンガルーカップで準々決勝まで進んだ実績を買われて、急遽ワイルドカードをもらえても本戦1回戦からです。


相手は、身長が5-10cm高いやや太めで筋肉質の中国人。10球に1球くらですが、きっちり打点に入ったときのフォアハンドが絶対に触れないようなスピードで飛んできます。同様のサービスがやはり同じくらいの頻度で出てきますが、なぜか安定して打てないようです。


このとんでもフォアにびっくりしてか、最初、警戒しすぎて少しバランスを崩しましたが、サービスは基本的にバックに入れる、チャンスボールにならないように深くいれることに集中することで徐々に相手を追い込み、ミスを誘い出すことでevenの展開に持って行きます。本来なら前にも出たいのでしょうが、フォアを警戒してか、それはあまりせずにドロップショットでアクセントをつけていました。


ジュニア時代と違い、相手も試合巧者となっていますから、いつものように左右にきっちり打ち分けるわけにもいかず、相手の球を読んで打点に入ることに集中することで、振り遅れることなく、振り抜けていました。力強い球を打つためか、以前よりは大きいストロークです。試合前に会った印象では確かにそれを支えるだけの筋肉がついていました。


今大会、どんな球が飛んできても力負けで押されるということはほとんどありませんでした。それよりも凄いのは、食い込まれたときにガシャりながらも、相手がエースを決められない程度のふんわりとした深いボールとして返していたことです。この食い込まれた球の切り返し成功率はかなり高くて、9割くらいだったでしょうか。


ちょっと何かおかしいんじゃないのかと思えるくらいの成功率です。
以前のレビューで、食い込まれたときにムーンボールなどで逃げられたらと書きはしたのですが、ちょっと身体能力的に無理かなとも感じていたんです。しかし、それをフォアを強力にして、相手の打つコースを絞り込ませることで早めに打点にはいれるようにして、かつ、食い込まれてもしっかり振り抜くことで対応できるようになりました。たった半年でここまで成長できたことに感動しました。


試合の方は、6ー4の後、ちょっとしたミスが響いて4ー6と追いつかれます。しかも、疲れが出てきたのか、ややミスが増えて、かつ相手が打点にはいれ出したこともあって、ちょっと嫌な雰囲気でファイナル1-4まで追い込まれました。


この時点で仕事があるため、会場を離れないといけませんでした。


正直なところ、諦めていました。崩し切ったわけではないし、相手は上り調子、こっちは下り気味。悔しくてちょっと泣きそうになりながら、会場をあとにしたのです。


そしたら、その後、勝っていたんです。7-6(7)で。もう、びっくりです。
最後まで粘り強く戦えるのは彼女の持ち味ではあるんですが、あの状況で挽回できたことに、もう一つの成長の証を見たのと、信じきらないとだめだなと実感しました。



さて、次の試合は、第2シードが相手です。世界ランキングは100くらい。伊達公子が80位くらいですから、トップではないにしろ、四大オープン本戦1回戦くらいの強さは十分ある相手です。


10-15cmは高いであろう身長。長い手足を活かして遠目の球でもからめ取るように強力なストロークをフォアとバックに深く打ってきます。
しかも、サウスポーであるため、右利きの人と練習して徹底的に鍛え抜かれた逆クロスのフォアが強力で、ほとんどの大事なポイントはそれで持ってかれていました。あのフォアを取れというのは無理。少なくともbody shotも含めて、届く範囲の球はほぼミスることなく拾えているわけだから、ああいう形で決められないように組み立てるしかありません。


最初のセットは、ベースのストロークの差で押されて、そのまま3-6と落とします。しかし、ここからが彼女の真骨頂です。もうかつてのように序盤弱気になって、無駄にするということはありません。ちゃんと相手のプレイにアジャストして攻め方を組み直していきます。深く強いストロークに集中して、徹底した先読み。打つべきときに打つドロップショット。球が浅くなりそうだと前に出て行ってボレーで決めようとします。できることは全部する。しかも、無駄なくする。それに食い込まれても手が届く範囲ならチャンボにならないように返す。これを実践することでセカンドは6-3で取ります。


残念ながら、ファイナルは0-6で落とすのですが、私自身も今回は最後のマッチポイントでも全く諦めていませんでした。実際、スコアほどの差があったわけではありません。試合の流れ自身はセカンドとそう変わりませんでした。


どうすれば、良かったのでしょうか。
逆クロスのフォア。あれは取れません。
しいていえば、前に出るとき、安全のために球を落としてしまう場面があったり、スマッシュが打てそうで打てない、かといって、ドライブボレーもできない微妙な浮いた球の処理で切り返されて落とすポイントがいくつかありました。あれをドロップ気味に前に落とすなり、スマッシュを打ち切ってポイントに持って行く。おそらくそれだけで、どうなるかわからないくらいまでは持っていけたはずです。体力も使うし、きついのですが、背が低いからこそ、中途半端な浮いた球はこう決めるという固いイメージが必要でした。ただこれはこの半年で成長したポイントに比べたら比較的身体能力的に厳しいことではありません。技術でカバーできる問題です。


半年後の成長が楽しみです。

副業を始めてわかったこと

以前、研究者は副業をはじめるべきだと書きました。
研究者は副業をするべき - AMOKNの日記


で、自分自身も昔から副業(といっても、若い医師ならみんなしている当直などのバイトです)はしていたのですが、帰国後は一から探す必要がありました。


アメリカに行く前はどちらかというと、お金のためにバイトを探すという感じでしたが、年齢も年齢ですから好きでもないことはしないという方針にして、当直は基本的にしていません。
いくつか話のあった中から、それなりにペイが良くて、かつ快適に働けるところだけを選んで行っています。


結果、4県にまたがり、現在、5箇所の病院や大学で働いています。
しかも、全ての職場で求められる知識とスキルは異なります。


特に今まで全くしてこなかったことは教育です。
生まれて初めて、教師として教壇に立ってみて、教育の面白さがわかりましたが、それは別の機会に書きます。


こういう働き方をしてみて、わかったこと。


例え年収が2000万を越えるとしても、ひとつの病院で働くのは地獄。(私自身にはそれだけの知識もスキルもないのでありえない話ですが)


毎日毎日同じような患者さんを延々見続けるのは本当に地獄です。しかも、休みはどんなに多くても飛び飛びで週休2日
連続した休みが取れることはほとんどありません。


よく開業医の先生が使う言葉があります。


「息抜き」です。


週末にゴルフをしたり、友だちと麻雀をしたり、子供と遊んだり、趣味のオーディオやホームシアターをしたりといろいろですが、息抜きが必要だというわけです。


一方、私の場合。


気楽に楽しく働ける職場ばかり選んでいるため、休日はほとんどありませんが、毎日が息抜き状態です。


それぞれの職場で対応するべき相手から求められているものが異なるし、そもそも相手の種類が全然違います。
寝たきり老人、若い綺麗な女の子、精神病の人、主婦、医学生、医師、看護師や看護学生、経営者、一般的な患者さんなどです。


当然、研究する時間も減りますが、どうせ一度はやめようと思ったことだし、時間がないし、どうせやるならNature, Scienceを狙えるようなことだけをしようと割り切れます。
そこにマテリアルがあるからだとか、それがラボの設備で出来るからだとかの理由ではしません。


それがセクシーな研究であるからという理由でのみやることにしています。


ということで、副業のない生活は考えられないというのが今の気持ちです。